...ドンゴロスの袋をかぶって寝苦しい一夜を明かした...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...寝苦しいままに幾度も寝返りをするうちに...
岩野泡鳴 「戦話」
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種田山頭火 「行乞記」
...・あさのみちの、落ちてゐる梅の青い実の・あほげば青梅、ちよいともぐ・病めば考へなほすことが、風鈴のしきりに鳴るをさないふたりで、摘みきれない花で、なかよく・ほんにしづかな草の生えては咲く・ひらかうとする花がのぞいた草の中から・芽ぶいて若葉して蓑虫は動かない・いちはやく石垣の茨は咲いた校長さんのお宅声をそろへて雨がほしい青蛙はうたふ・打つ手を感じ逃げてゆく蚊の、寝苦しい・灯火、虫はからだをぶつつける・生えて伸びて咲いてゐる幸福五月十九日頬白が晴々と囀つてゐる、誰かを、何物かを待つてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...・白うつづいてどこかに月のある夜みち・寝苦しい月夜で啼いたはほととぎす・てふてふとまるなそこは肥壺・悔いることばかり夏となる・いつでも死ねる草が咲いたり実つたり五月三十日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...胸が切なく寝苦しい一夜だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...どうも寝苦しい、やつと寝つくと悪夢におそはれる、詰らないことである...
種田山頭火 「其中日記」
...寝苦しい夜がつゞく...
種田山頭火 「旅日記」
...寝苦しい一夜だつた...
種田山頭火 「旅日記」
...蚊帳(かや)のなかで寝苦しい体を持余(もてあま)していたことがあった...
徳田秋声 「あらくれ」
...寝苦しい晩などには...
徳田秋声 「あらくれ」
...猶一層変に寝苦しい...
豊島与志雄 「春」
...寝苦しい夏の夜も...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...寝苦しいものと見えて...
葉山嘉樹 「生爪を剥ぐ」
...まだずっと寝苦しいような晩が続いていた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...まだ何だか寝苦しい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...爆撃でヒビのイツた病室の天井を睨み乍ら寝苦しい夜つれ/″\に考えた事...
山中貞雄 「陣中日誌(遺稿)」
...寝苦しい夜があった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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