...「十分か二十分ぐっすり寝入るんですのよ……痛みも何も忘れてしまっていい心持ちに……...
有島武郎 「或る女」
...真夜中だからおとなしくして寝入るやうにと云へば云ふほど...
有島武郎 「An Incident」
...寝入る前にお茶を飲んだと見えて...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...体を横たえたまま死んだように寝入る者もあれば...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...朝目覚めるときも、夜寝入るときも、無意識から有意識へ、もしくは有意識から無意識へと移り行く間には実に無数の半意識的状態を経過するから、その有様は夜が明けて朝となり、日が暮れて夜になるのと、少しも違わぬ...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...王子たちが寝入るのをまっていたのでした...
鈴木三重吉 「ぶくぶく長々火の目小僧」
...なるほど岩魚も寝入るものと見える...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...寝入る前に二三十分興奮しておしゃべりをする癖があることは前に書いたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そしてみんな、ぐっすり寝入る...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ねむい」
...女は夫の寝入るのを待って...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「土色の顔」
...そして寝入るまで彼女を少しも離さなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私は目をつぶって寝入ることにした...
中谷宇吉郎 「イグアノドンの唄」
...すやすやと寝入る...
夏目漱石 「草枕」
...しかしすやすやと寝入る児に死ぬべき何の科(とが)があろう...
夏目漱石 「草枕」
...直ぐ寝入るであらう...
牧野信一 「サフランの花」
...すやすや肩に安らぎをみせて寝入るのが常であった...
吉川英治 「私本太平記」
...寝入るともなく醒(さ)めているともない彼だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...潮田又之丞は、寝入ると、歯ぎしりする癖があって、よくからかわれた...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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