...わたしが毎日食つて、飲んで、寝てゐるから、それからわたしがいつかは年が寄つて、皺くちやになつて、頭が兀(は)げるから、食ふ事、飲む事、寝る事、頭の兀げる事、その外そんな馬鹿らしい事を、一々のべつに考へてゐなくてはならないと云ふのですか」と、もう好い加減に相手になつてゐるといふ調子で云つて、学士はその坐を立ちさうにした...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...十四五の娘子(めらしご)と寝る様だ...
石川啄木 「天鵞絨」
...四時間寝るのを豪(えら)がる事はないさ...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...――でもまだ寝るにも早いし...
鈴木三重吉 「桑の実」
...そして、寝る時になって、衣を脱いで帯といっしょに衝立へ掛けて寝たが、暫く眠って何かの拍子に眼を醒してみると、有明の洋灯(ランプ)が微暗く点っていて室の中はしんとしていた...
田中貢太郎 「這って来る紐」
...此の首を眺(なが)めながら寝ることにしよう」と...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...その二杯の最大能力を発揮させて寝る...
種田山頭火 「行乞記」
...めいめいに毛布にくるまってごろごろ寝るのである...
寺田寅彦 「花物語」
...雪の中で寝るのに一番大切なことは焚火(たきび)をすることであるそうである...
中谷宇吉郎 「雪の十勝」
...なるほど雪の中で寝ることも事実普通の生理学と少しも矛盾しないのである...
中谷宇吉郎 「雪の十勝」
...それこそ自分の寝る場所さえ無くなるだろうと心配したのである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...地べたで寝るのでした...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...寝る段になると、金五郎は、一苦労だ...
火野葦平 「花と龍」
...寝る前かもしれない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...それから一緒に帰つて寝る積りだつた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...朝眼がさめた時から夜寝るまで辛く無え時なぞ一刻もあらすか...
三好十郎 「おりき」
...「何時だ」「七時だ」「まだ早い」古賀はくるりと寝返りをして、ぐうぐう寝る...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...寝るときも起きるときにも...
山本周五郎 「青べか物語」
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