...「おッつけもう子刻(ここのつ)だろうに階下(した)ではまだ寝ぬのかえ...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...実はといへば陋巷の一室に暗然影を抱いて寝ぬる人...
中原中也 「ヂェラルド・ド・ネルヴァル」
...あれ寝たといふ寝ぬといふ...
牧野富太郎 「植物記」
...寝ぬ夜半をいかにあかさん山里は月出づるほどの空だにもなしあくる朝又小雨を侵して須原を立ち出づ...
正岡子規 「かけはしの記」
...宰我の如く昼寝ぬる得んや...
正岡子規 「読書弁」
...再びその家に帰りて寝ぬ...
宮崎湖処子 「空屋」
...あれ寝たという寝ぬという...
三好十郎 「斬られの仙太」
...あれ寝たと言う寝ぬと言う...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...とけて寝ぬ寝覚(ざ)めさびしき冬の夜に結ぼほれつる夢のみじかさ源氏の歌である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...『河口(かはぐち)の』(河口の関のあら垣(がき)や守れどもいでてわが寝ぬや忍び忍びに)と私は返しに謡(うた)いたかった」女はあらわな言葉に羞恥(しゅうち)を感じて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分の寝ぬくもりの籠(こ)もった敷布団の間にソット入れてやるのでした...
夢野久作 「卵」
...きしきしと音するは鑿(のみ)とりて像を彫(きざ)む人夜(よ)も寝ぬが如(ごと)し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...寝ぬ日もきょうで三日つづく...
吉川英治 「神州天馬侠」
...この革胴(かわどう)を解いては寝ぬぞ」小六は...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??