...その夜は書生たちの蒲団に割りこんでごろ寝すると...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...二人が寝すごしたところで...
田中貢太郎 「荷花公主」
...夜は相変らず着物のまま転寝するし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...といふ訳で寝すごした...
種田山頭火 「行乞記」
...おとなりのラヂオが泣いてゐる敬治居出立・からりと晴れた法衣で出かける八月三十日寝すごした...
種田山頭火 「行乞記」
...風邪心地、早寝する...
種田山頭火 「其中日記」
...いつも縁側にごろ寝する...
田畑修一郎 「石ころ路」
...とたんに寝すごしちまうなんて……...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...酔ったまぎれに夜具を撥(は)ねのけ女も男もだらしない寝すがた...
中里介山 「大菩薩峠」
...土方はツカツカと進んでその寝すがたを調べてみた...
中里介山 「大菩薩峠」
...跣足(はだし)のまま竹の床にごろ寝する必要もなければ...
中村地平 「霧の蕃社」
...俺は朝祷にも弥撒にも、寝すごして、よう詣らなかつたのだな!そこで信心ぶかい鍛冶屋は、てつきりこれは自分から霊魂を滅ぼさうなどと、大それた考へを起した神罰のために、殊更こんなあらたかな祭日にさへ、寺へも詣られぬやうな眠りを神が課し給うたのだと思つて、しよげ返つてしまつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...旅寝する人のささやきは同行四人の自分らのささやきであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...小一時間昼寝する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「何時だ? スミスはどうした? 俺がうたた寝するとは妙だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...不貞(ふて)くされているのか、熟睡しているのか、寝すがたは、法印が、はいって行った気配にも身じろぎもせぬ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...たいぎで寝すごして夕方帰る...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...翌晩も、夜はブラリと出だして、昼寝する...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索