...僕は世間の人があまりに寛容なために今不當に愛せられ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...寧ろ自分を寛容な人と思はせる利益のある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...これらの恩徳は彼の大きな寛容な性質並びに彼の健全な常識と共にあらゆる弟子たちに親愛の情を抱かせた...
石原純 「ロード・ラザフォード」
...十月五日吟味の寛容なるに欺かれ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...魔術的な寛容な恋愛の価値のためではなくて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...試練を経た寛容な強い一つの魂に向き合っているように...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分は畳の上に寝て一夜を明かすというような寛容な光景が見られるものか...
中里介山 「大菩薩峠」
...相手がこの寛容なる浪人でなければ...
中里介山 「大菩薩峠」
...無知で寛容な其の父親?ロバァト・ファーガスン...
中島敦 「光と風と夢」
...寛容な態度や率直な熱情にかかわらず...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...あんな寛容な態度のすぐあとに出来るとは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...さきにも云へる如くすべてに寛容なる我が父はわが文學を好む事にも何の干渉を加ふる事なく...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...槇と云う名からして中年の寛容な父親を思わせる様なのに...
宮本百合子 「後庭」
...すこぶる寛容な人であったため...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...みな誰も手もとの狂いのままに相手の狂いも赦している寛容な顔がひどく久慈に気に入った...
横光利一 「旅愁」
...しかし彼らの信ずるのはすべてを許し何人をも成仏せしめる寛容な仏であって...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...アラビア人の寛容な政策に化せられて...
和辻哲郎 「鎖国」
...寛容な性格であったのに対して...
和辻哲郎 「鎖国」
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