...唯の ABSCHAETZUNG(評価)を与える寛典すら容さぬ峻厳の態度に居る人もある...
高村光太郎 「緑色の太陽」
...此(この)寛典(かんてん)の中に其理想的享楽生活(きょうらくせいかつ)を楽しんで居るのである...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...まだなかなか寛典を蒙りそうな様子でない...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...五月下旬を以て改めて寛典の御沙汰となって...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...寛典を蒙り平常に復して位さえ賜わる事になったので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...寛典に失する復古政府の軽率な態度に由来するものだが...
久生十蘭 「海難記」
...寛典(かんてん)に流れた格律に目ざましをくれたつもりだったが...
久生十蘭 「無月物語」
...寛典に馴れて甘やかされた考えからではなく...
久生十蘭 「無月物語」
...死(し)一等(いっとう)を減(げん)じてこれを放免(ほうめん)したるは文明の寛典(かんてん)というべし...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...是等の者は別而(べつして)寛典を以(もつて)御赦免被為在可然御儀(あらせられてしかるべきおんぎ)と奉存候...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...妻と愛児の身上に就き特別の御寛典を仰ぎたく懇願するところがありました...
夢野久作 「暗黒公使」
...こんな寛典(かんてん)にめぐまれるはずもなし...
吉川英治 「新書太閤記」
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