...今なら当然発売禁止となるべきこういう下劣な裸体画を寛仮した当時の内務省の役人の頭は今の官憲よりも美妙斎よりも進歩していた...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...この必要条件を具備しない国家的保護と奨励とはなきに優(まさ)ると寛仮(かんか)するよりも...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...何らの源因もないのに新来の先生を愚弄(ぐろう)するような軽薄な生徒を寛仮(かんか)しては学校の威信(いしん)に関わる事と思います...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...父はそれを寛仮(ゆる)さなかった...
夏目漱石 「道草」
...大昔から日本人は古ローマ人のごとく屁を寛仮せず...
南方熊楠 「十二支考」
...永久の年月を寛仮し規定して...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...縦令(たとい)二親(ふたおや)は寛仮するにしても...
森鴎外 「魚玄機」
...彼徒(かのと)は之(これ)を寛仮すること能(あた)はず...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...しかるに従来は男子に対してそれが寛仮(かんか)され...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
...女の再婚は大抵やむをえない事として現に寛仮(かんか)せられ...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...男子の遊蕩を寛仮(かんか)して妻妾の併存を認容するのも...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
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