例文・使い方一覧でみる「寔に」の意味


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...私事にわたることを云ふのは寔に恐縮であるが...   私事にわたることを云ふのは寔に恐縮であるがの読み方
谷崎潤一郎 「泉先生と私」

...御当人は寔によい方だのにああ云うことで残念です...   御当人は寔によい方だのにああ云うことで残念ですの読み方
谷崎潤一郎 「細雪」

...飽く迄(まで)も生娘の純真さを保っておられるのは寔に貴いことである...   飽く迄も生娘の純真さを保っておられるのは寔に貴いことであるの読み方
谷崎潤一郎 「細雪」

...難事業とされてゐる自動車工業の克服を想へば寔に是男子一生の大業であり...   難事業とされてゐる自動車工業の克服を想へば寔に是男子一生の大業でありの読み方
豊田喜一郎 「準備は出來たトヨタは邁進します」

...詩も亦寔にそのやうである...   詩も亦寔にそのやうであるの読み方
中原中也 「詩と其の伝統」

...寔によく読まれよく評されて来た...   寔によく読まれよく評されて来たの読み方
中原中也 「よもやまの話」

...だが寔に此の一言を免かれる人一人の不幸といふものはないのである...   だが寔に此の一言を免かれる人一人の不幸といふものはないのであるの読み方
中原中也 「よもやまの話」

...寔にそれは忘我の陶酔境でありまして...   寔にそれは忘我の陶酔境でありましての読み方
西尾正 「陳情書」

...その外観は寔に異様で...   その外観は寔に異様での読み方
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」

...私はその先人に対して寔に済まないと思ひます...   私はその先人に対して寔に済まないと思ひますの読み方
平出修 「逆徒」

...出来秋の今となつては寔に見すぼらしいものであつた...   出来秋の今となつては寔に見すぼらしいものであつたの読み方
平出修 「夜烏」

...お疲れ筋を寔にすみませんが……」揺起しながら阿波太夫...   お疲れ筋を寔にすみませんが……」揺起しながら阿波太夫の読み方
正岡容 「吉原百人斬」

...寔に危険千万ではある...   寔に危険千万ではあるの読み方
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」

...寔に此の一疋の蛾が...   寔に此の一疋の蛾がの読み方
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」

...小さいかな、われらの百年に滿たぬ生涯は、その過去未來、億萬年の生命にくらぶれば、寔に、一瞬一閃光の短い時間に過ぎぬ...   小さいかな、われらの百年に滿たぬ生涯は、その過去未來、億萬年の生命にくらぶれば、寔に、一瞬一閃光の短い時間に過ぎぬの読み方
吉川英治 「折々の記」

...寔に間のわるいものになると思つて...   寔に間のわるいものになると思つての読み方
吉川英治 「折々の記」

...寔に」暗然と――ただ口を閉じていた秀吉は...   寔に」暗然と――ただ口を閉じていた秀吉はの読み方
吉川英治 「新書太閤記」

...また、東寔については、妙心寺史に詳しいし、仏家人名辞書に載っている筈...   また、東寔については、妙心寺史に詳しいし、仏家人名辞書に載っている筈の読み方
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」

「寔に」の読みかた

「寔に」の書き方・書き順

いろんなフォントで「寔に」


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