...序欧羅巴に於ける神話学の研究は、嘗て所謂比較神話学派の勃興せし当時に於て、甚しく隆盛を極めし反動の勢未だ止まずして、現今に於ては、寔に微々として、甚振わざるの観なきに非ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...寔に一個の欠点と云う可く...
高木敏雄 「比較神話学」
...寔に心外の事どもである...
辰野隆 「書狼書豚」
...先方さんへは寔にお気の毒ですけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...御当人は寔によい方だのにああ云うことで残念です...
谷崎潤一郎 「細雪」
...寔に遺憾に堪えないのであります...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...難事業とされてゐる自動車工業の克服を想へば寔に是男子一生の大業であり...
豊田喜一郎 「準備は出來たトヨタは邁進します」
...寔に此の會にお集り下された方々は...
豊田喜一郎 「ボデー意匠審査会 美術の粹を蒐め獨特の形態美へ」
...川柳狂歌春画三味線の如きは寔に他の民族に見るべからざる一種不可思議の藝術ならずや...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...嗚呼男子六尺をかけば福徳寔に大なるかな...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...だが寔に此の一言を免かれる人一人の不幸といふものはないのである...
中原中也 「よもやまの話」
...此障礙は寔に偶然のことである...
平出修 「逆徒」
...私はその先人に対して寔に済まないと思ひます...
平出修 「逆徒」
...出来秋の今となつては寔に見すぼらしいものであつた...
平出修 「夜烏」
...お疲れ筋を寔にすみませんが……」揺起しながら阿波太夫...
正岡容 「吉原百人斬」
...小さいかな、われらの百年に滿たぬ生涯は、その過去未來、億萬年の生命にくらぶれば、寔に、一瞬一閃光の短い時間に過ぎぬ...
吉川英治 「折々の記」
...しかし手にとって開こうともせず、そのまま正使の前に返して、「寔(まこと)に、寔に、過分なおことばやら恩賞のお約束やら、何と申してよいか、お礼のことばもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...また、東寔については、妙心寺史に詳しいし、仏家人名辞書に載っている筈...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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