...寔に一個の欠点と云う可く...
高木敏雄 「比較神話学」
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春のやおぼろ 「怪談牡丹灯籠」
...春信は寔(まこと)に最少の手段によりて最大の効果を得べき芸術の秘訣(ひけつ)を知りたる画家たりしといふべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...この点において北斎は寔(まこと)に泰西人の激賞するが如く不覊自由(ふきじゆう)なる独立の画家たりしといふべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...鮮(あざや)かで穏かで寔(まこと)に宜い...
夏目漱石 「模倣と独立」
...そうして会って見ると寔(まこと)に調子が好くて...
夏目漱石 「模倣と独立」
...お疲れ筋を寔にすみませんが……」揺起しながら阿波太夫...
正岡容 「吉原百人斬」
...寔明治六年五月十三日」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...是は寔(まこと)に忍び難い不利である...
柳田国男 「海上の道」
...「多事、これからの多事多端、世のうつり変りは、寔(まこと)に、思いやらるるばかりです...
吉川英治 「新書太閤記」
...今ほどは寔(まこと)にお見事であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...東寔の名はあるが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...上の「沙門東寔(しゃもんとうしょく)」の印も...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...介錯人(かいしゃくにん)の事でござる』『寔(まこと)にお手数(てかず)で……』『番衆の内より...
吉川英治 「夏虫行燈」
...源家の輩(ともがら)にとっては、寔(まこと)に、勿怪(もっけ)の幸(さいわ)いともいうべきだ」「…………」「そうではないか」「はい」「お汝(こと)等、よい若人どもも、まさか草深い配所に、芋(いも)粟(あわ)を喰ろうて、生涯流人の給仕をするために、佐殿に付いておるわけでもあるまいが」「…………」どう答えたらよいか...
吉川英治 「源頼朝」
...「寔(まこと)に...
吉川英治 「源頼朝」
...寔(まこと)に相済まぬ頼みだが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ご夫婦とも寔(まこと)によくできたお人で」などと旅商人の男は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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