...作者の筆の傅色(ふしよく)表情の一面は寔(まこと)に貴むべし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...「寔(まこと)に結構なお言菜で...
薄田泣菫 「茶話」
...アメリカの大陸等に較(くら)べたら寔(まこと)に渺(びょう)たる島であります...
高浜虚子 「俳句への道」
...宗右衛門町のだけは寔(まこと)に申訳がないが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...寔(まこと)に已(や)むを得ないことである...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それには寔(まこと)に良いお嬢さんがあります...
谷崎潤一郎 「細雪」
...国に斯様(かよう)な朝臣があるのは寔(まこと)にめでたい限りであるから...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...コウ云ウ時ニ寔ニ不便ダ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
......
春のやおぼろ 「怪談牡丹灯籠」
...寔に上品な紳士である...
平出修 「瘢痕」
...胸中寔(こと)に察するに余りあるが...
正岡容 「落語家温泉録」
...君恩の一つであるな」「寔(まこと)に」「よい御主君を持ったことを...
吉川英治 「新書太閤記」
...「多事、これからの多事多端、世のうつり変りは、寔(まこと)に、思いやらるるばかりです...
吉川英治 「新書太閤記」
...寔(まこと)に忘れ難い...
吉川英治 「新書太閤記」
...「御芳志は寔(まこと)にありがたい...
吉川英治 「新書太閤記」
...介錯人(かいしゃくにん)の事でござる』『寔(まこと)にお手数(てかず)で……』『番衆の内より...
吉川英治 「夏虫行燈」
...寔(まこと)に踵(くびす)を接して来るのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...待ちかねていた――二人して蜀(しょく)を望むように待っていた東寔(とうしょく)愚堂和尚が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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