...人類学者が、凡ての時代を通じ、凡ての民族を通じて、神話発生の根原を、同一なりとし、宗教学的神話論者が、民間信仰の根本基礎を以て、古今を通じて、異る所ある可からずと論ずるもの、寔に其理あり...
高木敏雄 「比較神話学」
...寔に心外の事どもである...
辰野隆 「書狼書豚」
...御当人は寔によい方だのにああ云うことで残念です...
谷崎潤一郎 「細雪」
...又々延期と云うことは寔(まこと)に申しにくいのだけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...寔(まこと)に已(や)むを得ないことである...
谷崎潤一郎 「細雪」
...御好意は寔(まこと)に有難いけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...寔(まこと)に初冬(はつふゆ)の朝初めて火鉢見るほど...
永井荷風 「矢はずぐさ」
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仲村渠 「詩と詩集」
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仲村渠 「詩と詩集」
...その外観は寔に異様で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...寔に上品な紳士である...
平出修 「瘢痕」
...お疲れ筋を寔にすみませんが……」揺起しながら阿波太夫...
正岡容 「吉原百人斬」
...寔に危険千万ではある...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
...寔に此の一疋の蛾が...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
...「ただ今、仰せ出しの――洲股(すのまた)に御築城のお企て、寔(まこと)に、御智略(ごちりゃく)にはござりますが、ちと、無謀かとも存ぜられます」「智略なりとも賞(ほ)め、無謀なりともいい、どっちなのだ勝家...
吉川英治 「新書太閤記」
...一学自身の手でしたものと見れば寔(まこと)にわびしい...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...仏家人名辞書までひっぱり出してみたが「東寔(とうしょく)」という僧名はいっこう見あたらない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...寔(まこと)に泰平の盛事である...
吉川英治 「柳生月影抄」
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