...寔に心外の事どもである...
辰野隆 「書狼書豚」
...当地では陽(ひ)のさす日が寔(まこと)に少く...
谷崎潤一郎 「細雪」
......
春のやおぼろ 「怪談牡丹灯籠」
...嗚呼男子六尺をかけば福徳寔に大なるかな...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...詩も亦寔にそのやうである...
中原中也 「詩と其の伝統」
...寔(まこと)に恐れ入りますが...
西尾正 「陳情書」
...その外観は寔に異様で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...私はその先人に対して寔に済まないと思ひます...
平出修 「逆徒」
...お疲れ筋を寔にすみませんが……」揺起しながら阿波太夫...
正岡容 「吉原百人斬」
...……寔(まこと)...
吉川英治 「新書太閤記」
...「ただ今、仰せ出しの――洲股(すのまた)に御築城のお企て、寔(まこと)に、御智略(ごちりゃく)にはござりますが、ちと、無謀かとも存ぜられます」「智略なりとも賞(ほ)め、無謀なりともいい、どっちなのだ勝家...
吉川英治 「新書太閤記」
...寔(まこと)に、寔に」暗然と――ただ口を閉じていた秀吉は、そのことばに、ほっと救われたように、幾度も、花に向って頷(うなず)いた...
吉川英治 「新書太閤記」
...「多事、これからの多事多端、世のうつり変りは、寔(まこと)に、思いやらるるばかりです...
吉川英治 「新書太閤記」
...前法山 東寔敬題 ※千古難消満面埃龍顔不悦赴邦出梁王殿上一徘徊十万迢々越漠来これも最初私は...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...寔(まこと)に無理なお願いであるが...
吉川英治 「旗岡巡査」
...寔(まこと)にご堪忍のお情け...
吉川英治 「源頼朝」
...ご夫婦とも寔(まこと)によくできたお人で」などと旅商人の男は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...べつの名を東寔(とうしょく)ともいう禅師だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??