...近年は殆ど全く老主人の邸に寄寓して執事のやうな役を勤め...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...天此の室に寓(ぐう)す...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...私と由井氏とは芝の新銭座の或る人の坐敷を借りて寓居した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...即ち私の寄寓する家である...
永井荷風 「深川の散歩」
...翁を千駄木町(せんだぎまち)の寓居(ぐうきょ)に訪(おとな)い其閲読を煩(わずらわ)さねばならぬものであった...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...したがって褒貶(ほうへん)の私意を寓(ぐう)しては自家撞着(じかどうちゃく)の窮地に陥(おち)いります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...此の寓意小説は只だ理窟ばかりを詰込んで...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...どうぞ書生として寄寓(きぐう)させてくれと頼んだ...
新渡戸稲造 「自警録」
...長兄の仮寓があつた...
原民喜 「小さな村」
...この寓話ができたのは二千年よりもっと前でしょう...
久生十蘭 「だいこん」
...先づ拉典區トウリエ街に假寓す...
堀辰雄 「リルケ年譜」
...横須賀に寓居を定め...
牧野信一 「或るハイカーの記」
...蛇類は建築物や著しき廃址に寓し...
南方熊楠 「十二支考」
...その状を確かに知るは妻ばかりという寓意(ぐうい)だと解った...
南方熊楠 「十二支考」
...又其全家が十二月中相模国「余綾郡山下村百姓仙次郎方」に寓してゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...二十三年八月磐が佐倉の寓を撤して赤羽に舎(やど)つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...寓話に出てくる狐のような口をきくな」とやり返された...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...光源氏が須磨(すま)に流寓(りゅうぐう)していた時に...
柳田国男 「雪国の春」
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