...丈五郎の屋敷に寄寓することになった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...文字の面白味を寓せるつもりなるべけれど...
大町桂月 「足柄の山水」
...外から見た貧弱な公寓の感じとはまるでちがう...
高見順 「いやな感じ」
...そこの二階が当時の氏の仮寓になっていた...
寺田寅彦 「中村彝氏の追憶」
...昭和三十三年十二月家のない私は三十前後のころ谷中(やなか)の真如院(しんにょいん)という寺に仮寓(かぐう)していた...
中勘助 「独り碁」
...倶に天現寺畔の寓居を訪ひ吊辞を陳ぶ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...文政の初に平安の客寓に死したのである...
永井荷風 「向嶋」
...白雲はその書物を買って来て両国橋の仮寓(かぐう)へ帰り...
中里介山 「大菩薩峠」
...君が小田原の寓居の中に意外にもこの子を失われたので...
西田幾多郎 「我が子の死」
...彼らの数学、寓話や話、哲学的および宗教的な思考、の場合と同じように彼らの医学は商業の経路に沿って東に西に道を見つけた...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...――東京に来てから二度目の家であつた下谷の寓居を...
牧野信一 「鏡地獄」
...三田の寺町にある私の寓居は...
牧野信一 「武者窓日記」
...榑正町(くれまさちやう)に寓した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その銅脈先生が暫く寓してゐると云ふ第五の「矢かは」も「は」文字が読み難い...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...咫尺寓林崎...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...時北条霞亭寓洛...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...己はこの鳥の寓言を理解したのだ...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...村々の旧家に寄寓(きぐう)してあるいた白石(しろいし)翁という異人があった...
柳田国男 「山の人生」
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