...寒月君が「ちと衒(てら)うような気味にもなりますから已(や)めに致します...
中谷宇吉郎 「寒月の「首縊りの力学」その他」
...寒月君のいわゆる...
中谷宇吉郎 「寒月の「首縊りの力学」その他」
...寒月君の友人であるという事も知れた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...すると君不思議な事にはその時から急に悪寒(おかん)がし出してね」「奥さんがですか」と寒月が聞く...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...まだなかなか長くあって寒月君は首縊りの生理作用にまで論及するはずでいたが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...御令嬢を寒月におやりになりたいとおっしゃるんで」「やりたいなんてえんじゃ無いんです」と鼻子は急に主人を参らせる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「じゃあ寒月の方で是非貰いたいとでも云ったのですか」と主人が正面から鉄砲を喰(くら)わせる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何でも時々は寒月君の悪口を云う事もあるそうだがね」「あの娘がか」「ああ」「怪(け)しからん奴だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...もし金田の令嬢が寒月君の眼付や口先に迷ったのなら...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...寒月だと云ったのは全く我知らずの寝言と見える...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ところへ寒月君が...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それでいろいろ実験もしなくちゃなりませんがまず丸い硝子(ガラス)の球(たま)をこしらえてそれからやろうと思っています」「硝子の球なんかガラス屋へ行けば訳ないじゃないか」「どうして――どうして」と寒月先生少々反身(そりみ)になる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...こんだ寒月さんが来たら...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この鰹節の出処(しゅっしょ)は寒月君の懐(ふところ)で...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「そんなに遺憾ではありません」と寒月君は存外平気である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...寒月君と東風君にこのうちどれか御礼に周旋してもいいです...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...こりゃどうです」と一枚寒月君につき付ける...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...そうした大店の棟(むね)つづきで、たてならべた門松などが、師走末の寒月に、霜に冴(さ)えかえって黒々と見える時は、深山のように町は静まりかえって、いにしえの、杉の森の寒夜もかくばかりかと思うほど、竦毛(おぞけ)の立つひそまりかただった...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
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