...淡島寒月の梵雲庵...
心猿 「桜もち」
...願成寺○城北寺町寒月や石塔のかげ松のかげ 子規黄鶴一度去不復返(李白)白雲千載空悠々...
種田山頭火 「松山日記」
...或年の除夜翌朝父の墓前に捧ぐべき蝋梅(ろうばい)の枝を伐(き)ろうとわたしは寒月皎々(こうこう)たる深夜の庭に立った...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...宵の中には寒月が照渡っていたのに...
永井荷風 「西瓜」
...「とうとう三辺目に見物人が手伝って往生さしたという話です」と寒月君がいうと...
中谷宇吉郎 「寒月の「首縊りの力学」その他」
...「一昨夜もちょいと合奏会をやりましてね」と寒月君はまた話しをもとへ戻す...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...考えて見ると今朝雑煮(ぞうに)をあんなにたくさん食ったのも昨夜(ゆうべ)寒月君と正宗をひっくり返した影響かも知れない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...寒月(かんげつ)君じゃないが前歯がみんな折れるかと思った...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...寒月君の友人であるという事も知れた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...私(わたし)でも苦沙弥でも寒月君に関する事実で差支(さしつか)えのない事は...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...鼻子はこれで寒月に関する大抵の質問を卒(お)えたものと見えて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...寒月は「是非承(うけたまわ)りたいものです」と小声で云う...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...翻(ひるがえ)って寒月君は如何(いかん)と見ればどうだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...寒月君は例のごとく薄気味の悪い笑を洩(も)らして「罪ですからなるべく早く出して安心させてやりたいのですが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...失礼だが寒月君はやはり実験室で珠(たま)を磨いてる方がいい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...是非御講釈を伺がいましょう」「理学士として考えて見ると烏が女に惚れるなどと云うのは不合理でしょう」「ごもっとも」「その不合理な事を無雑作(むぞうさ)に言い放って少しも無理に聞えません」「そうかしら」と主人が疑った調子で割り込んだが寒月は一向頓着しない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...――ねえ寒月君それからどうしたい」と急に乗気になって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...このうちに音楽の出来るものはおらんですか」「落第の候補者寒月君はヴァイオリンの妙手だよ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
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