...「今日は寒夜だから、暖かいお茶でも飲みましょう...
...「寒夜になると、暖房の温度を上げるといいですよ...
...「寒夜は、外出する際に防寒対策が必要ですね...
...「寒夜は、ロマンティックな雰囲気があって好きです...
...「寒夜を過ごすためのアイデアはたくさんあるので、試してみてください...
...冴え渡った月が独りゆるゆると寒夜の空に出現した...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...彼は寒夜(かんや)の星を仰(あお)ぎながら...
海野十三 「東京要塞」
...貧困な武士がある寒夜に炉に焚(た)く薪(まき)がないので...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...をりからの朝寒夜寒(あささむよさむ)に凝(こ)り固まつて咲いたらしい...
薄田泣菫 「侘助椿」
...やつとラヂオから解放された寒夜の風が道路にある...
高村光太郎 「智恵子抄」
...寒夜野天の下で始まりました...
豊島与志雄 「立札」
...下アルプの寒夜のために床の中でもほとんど着物を着ていて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いつか身は不治の病(やまい)に腸と胃とを冒さるるや寒夜(かんや)に独り火を吹起(ふきおこ)して薬飲む湯をわかす時なぞ親切に世話してくれる女もあらばと思う事もあったが...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...かつては寒夜客来テ茶当ツレ酒ニ竹湯沸テ火初メテ紅ナリ〔寒夜(かんや)に客(きゃく)来(きた)りて茶を酒に当(あ)つ竹(ちくろ)に湯(ゆ)沸(わ)きて火(ひ)初(はじめ)て紅(くれない)なり〕といへる杜小山(としょうざん)が絶句(ぜっく)なぞ口ずさみて殊更煎茶(せんちゃ)のにがきを好みし朱泥(しゅでい)の茶(さへい)...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...寒夜ひとり茶を煮る時の情味聊(いささか)これに似たりともいはばいふべし...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...我れを厭ふ隣家寒夜に鍋を鳴らす葱買ひて枯木の中を帰りけり易水に根深流るる寒さかな古寺やほうろく棄つる藪の中月天心貧しき町を通りけり此等の俳句に現はれる...
萩原朔太郎 「冬の情緒」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...寒夜の静もりに沈んでゆくような晩だったが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...予はこれを知らず高山に寒夜平臥して足を不治の難症にしおわったから...
南方熊楠 「十二支考」
...鴉(からす)と一しよに帰りませう……この歌をうたふと冬の寒夜に二児を抱いて寝た夜ごとの男やもめの自分の過去の姿が咽(むせ)びたくなるほど哀れに思ひ浮ぶ……子らの唄...
宮地嘉六 「老残」
...寒夜のお侍(はべ)りは...
吉川英治 「新書太閤記」
...もし、たった独りぽっち、この寒夜に、この闇の野原で、飲んでみたとして、この味はあるだろうか...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...寒夜裸になって氷の上に寝たら鯉までが感心して躍り上がったという...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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