...重なり合つた葉が寒さうに濡(ぬれ)て光つてゐる...
芥川龍之介 「京都日記」
...一行は寒さに倒れることもなくて助かった...
海野十三 「月世界探険記」
...しかし彼女は寒さと饑(う)えとに対する不平等な闘いに負けた...
高見順 「いやな感じ」
...寒さに赤くかじかんだ手の蔭から囁いた...
太宰治 「断崖の錯覚」
...「この人到頭寝てしまったよ」寒さ凌(しの)ぎに今までちびちび飲んでいた小野田が...
徳田秋声 「あらくれ」
...寒さにこごえたか...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...寒さが足りないので...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...易水(えきすい)に根深(ねぶか)流るる寒さ哉(かな)「根深」は葱の異名...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...羽織が寒さも救えば恥をも救い隠したのである...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...又此寒さを目がけて産(うま)れる子供のことや...
葉山嘉樹 「セメント樽の中の手紙」
...酒の気もなくて眠れぬ夜々のうそ寒さを...
牧野信一 「バラルダ物語」
...草いきれ寒さとか...
正岡容 「寄席行燈」
...寒さと飢餓と窮乏とで死んでしまった...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
......
三好達治 「測量船拾遺」
...寒さと震えが歯と膝がしらへしがみついた...
室生犀星 「蛾」
...二股大根の岐れ目に沁みこむ夕暮どきの裾寒さ...
横光利一 「夜の靴」
...齒は寒さでがち/\した...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...飢えも寒さも第二のものだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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