...風寒ければ、汽車の窓は開かず...
大町桂月 「親馬鹿の旅」
...このごろは寒ければ寒いで...
太宰治 「津軽」
...何だか寒けのするような人だったし……...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...云い知れぬ怖れと寒けを覚えたものである...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...子供の時分からあれを見るとぞうっと総毛立って寒けを催すと同時に両方の耳の下からあごへかけた部分の皮膚がしびれるように感ずるのであった...
寺田寅彦 「自由画稿」
...なにか寒けがして...
豊島与志雄 「乾杯」
...ぞーっと寒けがした...
豊島与志雄 「黒点」
...「なんだか寒けがしますわ...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...秋風の寒けき頃の...
長塚節 「長塚節歌集 上」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...「竹崎を訪はんとて出でしも時雨ふりて寒ければ上野広小路の方へ行く 下駄を切らして買換へたり」時雨の日に下駄を切らした先生が...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...寒ければやむを得ない...
夏目漱石 「門」
...寒けがするのか、絶え間なくガタガタと身体を震わせ、切れぎれに、「……畜生ッ、……き、貴様、阿波屋の六人を……、貴様が阿波屋のかたき...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...全身の毛孔が一時に寒けだつた...
平出修 「夜烏」
...私はまだ寒けがするので...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...「まア!」駭(おどろ)きと寒けがさッと流れこんだ...
本庄陸男 「石狩川」
...いつも端午が寒ければ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それと同時にぞっと寒けがした...
森鴎外 「心中」
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