...寒いのを我慢して...
芥川龍之介 「虱」
...或風の寒い四月の午後...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...だだっぴろい寒い営庭で...
梅崎春生 「狂い凧」
...それからまた寒い冬が来ました...
鈴木三重吉 「ぽつぽのお手帳」
...寒むおまつか」「少しうたゝねをしたので寒い...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...――寒い晩だった...
高見順 「如何なる星の下に」
...本当に、王子さま、あんたは大丈夫なんですか? ああ、寒い...
太宰治 「新ハムレット」
...猛烈に寒い朝でしたよ...
谷譲次 「踊る地平線」
...寒いからラードを少し入れる...
種田山頭火 「其中日記」
...寒いけれども要らないんだといったぎり応対をしないのだそうです...
夏目漱石 「こころ」
...薄寒いと言つてもまだ秋になつたばかりだ」「その十三夜に搗き立ての湯氣の立つ餅が井戸端に轉がつてゐた」「交ぜつ返しちやいけません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...薄寒いのに夕凉(ゆふすゞ)みの人通りで大變な賑ひだ」「それは何んの禁呪(まじなひ)だ」「何んかの彈(はず)みで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寒い空気の中で人々がふるえるのと同じく...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...フルワト・アド・タロネス(かかとまで寒い)だ」「あー! あー!」「ほら...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...次の世には粟散辺土(ぞくさんへんど)の日本という島の信州という寒い国の犬と生れ変った...
正岡子規 「犬」
...寒いツてもう粟粒の出来る皮も無しサ...
正岡子規 「墓」
...薄ら寒い心持ちが胸に映える...
水野葉舟 「黄昏」
...飢えれば飢えるで、寒ければ寒いで、(今に、一泡(あわ)ふかしてやるで)と、むしろ今川氏に対する敵愾心(てきがいしん)を昂(たか)めた...
吉川英治 「新書太閤記」
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