...ただしそれは最富有な階級の間だけに限られてはいたのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...またすべての青年の権利たる教育がその一部分――富有(ふゆう)なる父兄をもった一部分だけの特権となり...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...彼はすべて大富有の商となれり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...あの世のことに気をもんでる富有な女に向かって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...多くは、社会的地位の高い、富有な、そして相当年配の所謂貴婦人に属する...
豊島与志雄 「風景」
...教養もあり富有でもあり...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...それが大抵富有な上層階級の人々ばかりである...
豊島与志雄 「北支点描」
...富有な上層階級の人々で成っていることは...
豊島与志雄 「北支点描」
...何かしら一種の家風を具えた富有な家で...
豊島与志雄 「幻の園」
...セルギウスは或る富有な百姓の地所に住む事になつた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...思い設けぬ富有の身となりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...健三は自分を出来るだけ富有に...
夏目漱石 「道草」
...とりわけ堺自由市の富有の商人の女室(にょしつ)で...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...五年の間に必ず富有(ふゆう)を致すことあるべし...
福沢諭吉 「旧藩情」
...二人は学校を出るとAは富有な親の遺産を享け継ぎ...
牧野信一 「なつかしき挿話」
...才記の家が醫師でありかれの家庭とはくらべ物にならない富有なことを知つてゐた...
室生犀星 「めたん子傳」
...真の富有(ふゆう)は...
柳宗悦 「工藝の道」
...この宝物(たからもの)の力にてその家やや富有になりしに...
柳田国男 「遠野物語」
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