...何か密々(ひそひそ)話し合つて笑つた事...
石川啄木 「菊池君」
...二人はまだ何か密々(ひそ/\)と語り合つてゐたが...
石川啄木 「天鵞絨」
...密々(こそ/\)と其事を語り合つてゐた...
石川啄木 「天鵞絨」
...先ず某(それがし)が密々に調べてみましょうと申されて...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...ただ茫々(ぼうぼう)たる原野につづく密々たる深林と...
中里介山 「大菩薩峠」
...密々と樹叢に蔽われた斜面が円形劇場のようにグルリと湾の周囲をとりまいているので...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...いつも元気な父が其時ばかりは困った顔をして何か密々(ひそひそ)言っているのを...
二葉亭四迷 「平凡」
...密々に体得されるものがなければなりません...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...内に密々同志を結び...
吉川英治 「三国志」
...翌日一日、密々準備して、夜に入るや、渭水(いすい)の流れをそっと渉(わた)らんとした...
吉川英治 「三国志」
...密々の秘契(ひけい)をおすすめあるものと思われる...
吉川英治 「私本太平記」
...こう湿(しめ)ッぽい密々話(ひそひそばなし)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...これとも密々な手筈を打ちあわせ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...密々(ひそひそ)と云い合うと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...で――昨日から、甚三郎は、一室に閉じこめられ、紛失した歌仙本の行方には、密々、厳しい捜査が行われているが、今日に至るも、行方(ゆくえ)はとんと分らぬらしいというのである...
吉川英治 「夏虫行燈」
...密々お上(かみ)のお耳にだけいれて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...しかも天狗が二人して密々(ひそひそ)ばなしだ...
吉川英治 「源頼朝」
...「ひとりか?」「武士(さむらい)か」「金は持ってるのか」などと密々(ひそひそ)囁(ささや)き交わし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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