...密々(ひそひそ)と話声が起りかけた...
石川啄木 「足跡」
...小一時間許りも密々(ひそ/\)語つてゐた...
石川啄木 「天鵞絨」
...二人はまだ何か密々(ひそひそ)語り合つてゐたが...
石川啄木 「天鵞絨」
...密々話(ひそひそばなし)に小一時間もかゝつて...
石川啄木 「天鵞絨」
...そこでまた自分ながら感心するほど綿々密々として...
種田山頭火 「私の生活」
...人払いの上で密々に話をお聴きになる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...睦まじそうに密々話(ひそひそばなし)をしているような事もある...
二葉亭四迷 「平凡」
...耶蘇(ヤソ)教は密々に行われ...
柳田国男 「遠野物語」
...密々(ひそひそ)とささやき合っている話の方に...
吉川英治 「江戸三国志」
...周瑜(しゅうゆ)の献策が密々協議されたことはいうまでもない...
吉川英治 「三国志」
...即時、家人を八方へ派して、心当りを尋ねるやら、密々、検非違使(けびいし)の手まで借りて捜査したが、男女の行方は、杳(よう)として分らない...
吉川英治 「私本太平記」
...密々な大事の儀は...
吉川英治 「私本太平記」
...幕府討伐のもくろみが密々はこばれているともいわれた」「…………」「やがて正中ノ変となった...
吉川英治 「私本太平記」
...その結果、和議(わぎ)了承(りようしよう)の御返事を、密々に、尊氏へおこたえになられたが、なお忠円僧正を介(かい)して、還幸は十月九日下山の龍駕(りゅうが)には、尊氏方からお迎えの軍勢が途中まで出ていること...
吉川英治 「私本太平記」
...連れて来てみろ」密々...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それもごく密々(みつみつ)に――本来江戸へは帰れぬ事情のあるこのほう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...密々お上(かみ)のお耳にだけいれて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ごく密々なお墨付が下ったのだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索