...兄弟一緒に寄越すさ...
石川啄木 「足跡」
...嘘にしろ何にしろこんな葉書まで寄越す筈がありません...
石川啄木 「葉書」
...嘘にしろ何にしろこんな葉書まで寄越す筈がありません...
石川啄木 「葉書」
...当分東京さ置ぐからつて手紙寄越す筈にしたものす...
石川啄木 「天鵞絨」
...なぜ僕宛に“あなたの崇拝者より”なんて書いて寄越すんだい」「あたくしは...
海野十三 「地球発狂事件」
...別段何にも仰言(おお)せられずただ言葉尠(すくな)に書記官と一緒に大使のところへ行って来るが一時間ばかりもしたら用談が済むからその時分に車を迎えに寄越すようにと言い残されたまま...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...怪しい素振(そぶり)はないと云う注進ばかりを寄越すのは...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...直ぐに雪子を寄越すように云ってやったのが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...悦子が淋(さび)しがって頻(しき)りに呼びに寄越すのと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...兄さんは、今度こそ幸子ちゃんも私達の側に立って断然たる処置を取って欲しい、折角私達が決心したことだから、今度はぐずぐずにしてしまわないで、東京へ寄越すか、蒔岡家と絶縁を申し渡すか、今月中にどちらかにきめて報告してくれるようにと云っています...
谷崎潤一郎 「細雪」
...前より頻繁(ひんぱん)に手紙を寄越すようになってはいた...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...万作も急げっ」口早にいって、料紙へ、何か認(したた)めながら、三人が「では、行って参ります」手をつくと「それから――出口の、新納(にいろ)殿のところへ、飛脚を出したいから、一人、急いで、寄越すようにと、問屋場へ、立寄って、註文して参れ、急ぐぞ」三人は、命にかかわる、との言葉と、常の様子でない、矢五太夫の態度とに、何か、大事が起ったとは察しられたが、それが、何か判らぬので、不安を感じながら、廊下へ出た...
直木三十五 「南国太平記」
...品物も宜(よ)い物を寄越すに極(きまっ)てる...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...家から送つて寄越すお菓子や甘いものを...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私を呼びに寄越すだらう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ポンポンお客が祝儀を投げて寄越すことだった...
正岡容 「寄席」
...出入の車宿から車を一臺寄越すやうにといひつけたりしました...
正宗白鳥 「奇怪な客」
...米沢表からおよそ二十名ほどの腕利きを選りぬいて寄越すように申し遣わしてあるが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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