...兎に角弟の方も今年から寄越すさ...
石川啄木 「足跡」
...屹度今夜のことを手紙に書いて寄越すだらうとも思つた...
石川啄木 「鳥影」
...屹度今夜のことを手紙に書いて寄越すだらうと思つた...
石川啄木 「鳥影」
...手紙だけは怠らず寄越す事にしようと考へる...
石川啄木 「天鵞絨」
...などと手紙を寄越す...
泉鏡花 「薄紅梅」
...例のテレビジョンが自動的に測ってしらせて寄越すものであった...
海野十三 「火星探険」
...「召集なら電報を寄越すな」志奈子が死んだという知らせなのだった...
高見順 「いやな感じ」
...別段何にも仰言(おお)せられずただ言葉尠(すくな)に書記官と一緒に大使のところへ行って来るが一時間ばかりもしたら用談が済むからその時分に車を迎えに寄越すようにと言い残されたまま...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...煩わしい客を差向けて寄越すようなことはめったにない...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...兄さんは、今度こそ幸子ちゃんも私達の側に立って断然たる処置を取って欲しい、折角私達が決心したことだから、今度はぐずぐずにしてしまわないで、東京へ寄越すか、蒔岡家と絶縁を申し渡すか、今月中にどちらかにきめて報告してくれるようにと云っています...
谷崎潤一郎 「細雪」
...正月には何とか云って寄越すであろうし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...此方へ寄越すかも知れない...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...あんな手紙をおれに寄越すとは! よくああまで図々しく空が使えたものだ! しかし...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...やがて満洲の方から便りを寄越すようになった...
原民喜 「翳」
...画を描いたり手紙を書いたりして寄越す...
牧野信一 「サクラの花びら」
...女房共が騒ぐやうに何で此際女などに現(うつゝ)を抜かしてゐる筈もないのに……太郎を迎へに寄越すなんて……」自家では見せたこともない涙を滾して胸を掻きつてゐた...
牧野信一 「サクラの花びら」
...ポンポンお客が祝儀を投げて寄越すことだった...
正岡容 「寄席」
...退院して後に彼女宛に寄越す礼状の長いこと長いこと...
夢野久作 「少女地獄」
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