...寄り寄り評議致し居る由に御座候...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...巷間寄り寄りに伝えるところではまだそのほかにお一方(ひとかた)……先王オスカル三世が何かの弾みに侍女に手をつけて...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...親兄弟たちが寄り寄り相談し合っていたこの数時間のあいだ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼らは寄り寄り秘密に相語らい...
徳田秋声 「縮図」
...寄り寄り詮議(せんぎ)してみたところ...
久生十蘭 「鈴木主水」
...かくは寄り寄り対策協議中なのである...
久生十蘭 「魔都」
...村で寄り寄り相談ば打(ぶ)ったでがす...
三好十郎 「斬られの仙太」
...この由御願い出て見ようでねえかと寄り寄り相談していたばっかりでごぜます...
三好十郎 「斬られの仙太」
...村で寄り寄り相談ば打(ぶ)ったでがす...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...それで私共兄きなんどこの由御願い出て見ようでねえかと寄り寄り相談していたばっかりでごぜます...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...寄り寄り相談を初めた...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...われら寄り寄りにこの数日は...
吉川英治 「上杉謙信」
...寄り寄りささやき合っていた...
吉川英治 「三国志」
...寄り寄り小声で声援もしていたのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...が、これも増上慢を恣(ほしいまま)にしてくれば、かつての北条の悪時代に見るがごとき、朝廷無視の暴状となり、その果てには、元弘(げんこう)初期のように、寄り寄り、若公卿(わかくげ)ばらの悲憤やら密会となって、君もまたついには、武家の膺懲(ようちょう)を思(おぼ)し立たれ、笠置(かさぎ)に籠(こも)り、隠岐ノ島に配所の月を見るなど、おん身に馴れぬ矢石(しせき)の御苦難をなされるようなことにもなってまいりまする」「…………」「されば、世を王朝の昔に復(かえ)さんとの叡慮(えいりょ)も御無理ではございませんが、いかんせん、世は変ッて、延喜(えんぎ)天暦(てんりゃく)のむかしの比ではありませぬ」「なにが、むかしの比でないか」「御覧じませ...
吉川英治 「私本太平記」
...亭主どもは、いきまいて、寄り寄り、亭主会議をひらいたが、扶持(ふち)取りのかなしさ、女房未練(みれん)、かつは時めく高家(こうけ)の門を、われから追ン出る勇気もなく、ついつい泣き寝入りに終ったというのである...
吉川英治 「私本太平記」
...いいえ、御舎弟たちも、寄り寄り、お案じ申して、私へ、強(た)って、お止めしてくれと仰っしゃいます」「将頼がか?」「いいえ...
吉川英治 「平の将門」
...……出兵の儀も、権守殿(ごんのかみどの)と、寄り寄り、相談はしておるのですが」と、経基は、口を濁して、「仔細は、後でお耳に入れましょう...
吉川英治 「平の将門」
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