...夫人は我側に寄りて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...貴方がその傍にお寄りなさいました煽りに...
泉鏡花 「浮舟」
...あの側へも寄り付けぬ怒りを現した態度であってもいいから...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...停留場の名を書いた大きな電柱に寄りかかって...
田中貢太郎 「疫病神」
...芳太郎もそこらで自暴酒(やけざけ)を飲んで行(ある)いて家へ寄りつきもしなかった...
徳田秋声 「足迹」
...時によると飛んだ寄り道をして...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...――内儀のお篠さんはどうだ」「年寄りの側に居るんですもの...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三枚の雨戸の戸袋寄りの一枚に飛び付きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寒々と良人(おっと)の側に寄りました...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...向う向いたまま編物をして居る――」「シ――ッ」二人の曲者(くせもの)は窓から五・六米(メートル)のところまで忍び寄りました...
野村胡堂 「身代りの花嫁」
...帰りのお夜食の寄りどころが定(き)まった...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...ハマへ寄り、又ハイボール...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...宮が御意志でもなくお寄りにならなかった紅葉(もみじ)の船の日のことを薫は言い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...――かれらは或る時ふいに別々な三人が寄り集っているのではないかと考えるときにも...
室生犀星 「みずうみ」
...わたくしの所へ寄りました...
森鴎外 「蛇」
...良人に逝かれてからというもの清子と姑の気持は一そう寄り添いあって...
矢田津世子 「茶粥の記」
...では正内老人のところへ寄りましょう...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...曲阿の身寄りへあずけておいて...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??