...艫を海岸のほうに向けかえてだんだんと汀(みぎわ)に近寄って行く...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...そして私が近寄って行く間に...
谷崎潤一郎 「紀伊国狐憑漆掻語」
...そうっとうしろに近寄って行くと...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...そんなことも知らずにうそうそひもじそうに焼け跡の土をかぎながら近寄って行くのが見えた...
寺田寅彦 「LIBER STUDIORUM」
...母親は傍へ寄って行くお庄の顔をしげしげと見た...
徳田秋声 「足迹」
...傍へ寄って行く気になれなかった...
徳田秋声 「足迹」
...そして歩み寄って行くと...
豊島与志雄 「白日夢」
...もう大丈夫と勇んで近寄って行くと...
夏目漱石 「坑夫」
...また柵のそばへ寄って行く...
夏目漱石 「三四郎」
...その傍へ大重君が苦笑いをしながら近寄って行くところは...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...ひかれるようにそのそばへ寄って行く...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...そっちの方へ自然に引き寄せられるように寄って行く...
三好十郎 「おりき」
...金吾っ!(金吾の方へ寄って行く)馭者 ああん? なんだあ?金吾 うう! おお! うう!(わけのわからない慟哭はつづく)激しい...
三好十郎 「樹氷」
...海岸のほうへ寄って行くと華美な参詣の行列が寄進する神宝を運び続けて来るのが見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...現在の勢力のある所へ人が寄って行くのも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...門に駈け寄って行く兵士たちのなかに金髪の伍長をみつけようとしていた...
山川方夫 「その一年」
...傍に近寄って行く私の顔を...
夢野久作 「暗黒公使」
...いったいどこへ寄って行く気だ」「切支丹屋敷!」「えっ」「まあ来いよ」伊兵衛はグングン馬春堂を歩かせて...
吉川英治 「江戸三国志」
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