...突然柿江は橋の奥の路地をこちらに近寄ってくる人影らしいものに気がついた...
有島武郎 「星座」
...ただ魚だけは、絶好の游泳場として、寄ってくる...
海野十三 「地球要塞」
...足音もなく忍び寄ってくる...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...忍び寄ってくる老いの影が...
豊島与志雄 「好人物」
...争って岸辺へ群れ寄ってくるのだ...
豊島与志雄 「山上湖」
...秋の日和(ひより)と豊かな果樹園とに寄ってくる蠅(はえ)の群れしか君は見ていない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...庭の木立の影から忍び寄ってくる凉気が...
豊島与志雄 「聖女人像」
...私の側に寄ってくるじゃありませんか...
豊島与志雄 「林檎」
...ふたりの歩み寄ってくる調子をとった静かな音が聞こえた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...近寄ってくる豚の鼻頭を...
夏目漱石 「夢十夜」
...ひと波ごとに内地が近寄ってくるのが感じられる...
久生十蘭 「ノア」
...われわれは衛門(えいもん)を辞するほかはない」などときびしく詰め寄ってくる...
久生十蘭 「無月物語」
...寄ってくる鹿を驚かしてはいかんぞ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...うなじを垂れておもむろに歩み寄ってくる...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...様々の虫が寄ってくるのだ...
山之口貘 「月見草」
...鹵簿(ろぼ)の間近まで寄ってくる様子なのだ...
吉川英治 「三国志」
...みんな茶ばなしに寄ってくるんだな...
吉川英治 「私本太平記」
...何度でも執拗にせまり寄ってくるのだった...
吉川英治 「私本太平記」
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