...今まで閉止していた乱想の寄せ来るままに機敏にそれを送り迎えようと身構えた...
有島武郎 「或る女」
...寄せ来る太平洋の高浪を見てその強烈なる力に驚く...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...しかるにそれほどの力を以て寄せ来る浩波(こうは)も...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...日々の如く東洋の孤島に押寄せ来るのであった...
大隈重信 「東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ」
...静かに寄せ来る波……然(しか)し...
太宰治 「パンドラの匣」
...寄せ来る波で岸へ打ち上げられたように飛び出して来た小動物があります...
中里介山 「大菩薩峠」
...一方には寄せ来る折助の強襲に備えて味方を励まし...
中里介山 「大菩薩峠」
...寄せ来る接唇(ベーゼ)を感じます...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...北の国の巨人は雲の内より振り落されたる鬼の如くに寄せ来る...
夏目漱石 「幻影の盾」
...どうと寄せ来る大波小波...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
......
二葉亭四迷 「浮雲」
...○種竹山人(しゅちくさんじん)長崎より一封を寄せ来る...
正岡子規 「病牀六尺」
...『烏鷺合戦物語』に「寄人は今ぞ寄せ来る長浜や...
南方熊楠 「十二支考」
...四方より寄せ来る波を蹴散らすがごとく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...寄せ来る波も高くはない...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...寄せ来る敵の前面に当れ...
吉川英治 「三国志」
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