...再び薔薇に返って来た真昼の寂寞(せきばく)を切り開いて...
芥川龍之介 「女」
...一彎の長汀ただ寂寞として...
石川啄木 「漂泊」
...寂寞の感じに包まれてしまつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...寂寞(じやくまく)や...
薄田淳介 「白羊宮」
...四邊(あたり)は寂寞として靜かだ...
高濱虚子 「俳諧師」
......
高村光太郎 「智恵子抄」
...電車の轟(とどろき)こそおりおり寂寞(せきばく)を破って通るが...
田山花袋 「蒲団」
...この寂寞(せきばく)に和して...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...幾月も寂寞(せきばく)のうちに暮らしてきたので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...夏の昼過ぎの明(あかる)い寂寞(せきばく)は...
永井荷風 「海洋の旅」
...宗教的悲哀美を論じて人生最高の理想的生活は寂寞たる放浪漂泊の生涯であると云ふやうな草稿を書いて居た時にも...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...寂寞(せきばく)たる浮世のうちに...
夏目漱石 「虞美人草」
...ことごとく寂寞(せきばく)として錆(さ)び果(は)てていた...
夏目漱石 「門」
...寂寞(じゃくまく)と昼間を鮓(すし)のなれ加減鮓は...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...今ぞ世は驚かれぬるパン神の領かたまたま堪へぬ寂寞(しじま)に...
萩原朔太郎 「短歌」
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林芙美子 「新版 放浪記」
...水の音ばかり聞こえる寂寞(せきばく)境ですからね...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...なんたる寂寞(せきばく)さであろう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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