...ひとり目ざめてしんとした夜の寂寞(せきばく)の中に...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...悪く寂寞(ひっそり)して...
泉鏡花 「歌行燈」
...わたしがそこに感じたのは寂寞である...
魯迅 井上紅梅訳 「「吶喊」原序」
...あの寂寞の中に馳(か)け廻る猛士を慰め...
魯迅 井上紅梅訳 「「吶喊」原序」
...末路寂寞(せきばく)として僅(わずか)に廓清(かくせい)会長として最後の幕を閉じたのは啻(ただ)に清廉や狷介(けんかい)が累(わざわ)いしたばかりでもなかったろう...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...月は夜の寂寞(せきばく)たる天空をあてもなくさまようた...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...此寂寞たる冬籠のうちに三藏の心の底に穩かならぬ或考へが萌して來た...
高濱虚子 「俳諧師」
...不自然なほどの沈黙と寂寞とがあたりを領していた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...不思議な寂寞(せきばく)のうちに当の人を陥(おとしい)れるものである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無数の傘の隊をなして堂の階段を昇り行く有様を描きしは常に寂寞(せきばく)閑雅を喜ぶ広重の作品としてはむしろ意外の感あり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...この寂寞(せきばく)と荒涼たる焼跡の中の...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕の心は寂寞としてとりとめもないむしやくしやしたものであつた...
長塚節 「開業醫」
...郎君(ろうくん)独寂寞(ひとりせきばく)ですたい」と中学時代で覚えた詩の句を細君のために朗吟すると...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...死の寂寞(せきばく)が領しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寂寞(せきばく)たるところに立ッているが...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...いかにも寂寞(せきばく)無聊(ぶりょう)を極めたものであったろうが...
柳田国男 「家の話」
...ましてや人は山に住んでも寂寞(せきばく)を厭(いと)い...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...寂寞黄金台下路...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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