...と見れば下枝は被を被せ置きたるまま寂として声をも立てず...
泉鏡花 「活人形」
...階上階下とも寂として声なく...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...寂として管絃の音も聞えず...
大町桂月 「千葉夜行記」
...苦しい!」寂としている...
田山花袋 「一兵卒」
...寂として動かず欠けず崩れずにゐるのも...
田山録弥 「谷合の碧い空」
...風は沈みて響なく牧場は寂として静なり...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...中からは寂として応ずる者もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...静寂として物音もなく...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...鎮守の森にさしかゝると一同は水に浸つたかの如く寂としてしまひ...
牧野信一 「驚いた話」
...車の音が聞こえるぞ!」やがて一人の男が斯ういつて耳をそばだてると酒場は忽ち水を打つたやうに寂として...
牧野信一 「山峡の村にて」
...寂として声がなかつた...
牧野信一 「爪」
...家中は寂としてゐた...
牧野信一 「村のストア派」
...寂として客の絶間の牡丹かな蕭条として石に日の入る枯野かなのごときは「しんとして」「淋しさは」など置きたると大差なけれど...
正岡子規 「俳人蕪村」
...蕭寂として何の俗音も無い...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...寂としています」との報らせに...
吉川英治 「三国志」
...水を打ったように寂として...
吉川英治 「三国志」
...法師が、そっと覗(のぞ)いてみると、なるほど、瑯(ろうかん)みたいに白く凍(こご)えきった若者が、孤寂として、中の床(ゆか)にひとりで端座しているのである...
吉川英治 「親鸞」
...この秋ばかりは寂としていた...
吉川英治 「源頼朝」
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