...密房は今寂としてゐる...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「法王の祈祷」
...階上階下とも寂として声なく...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...実地に就いてお聴き取り相成りますることをお願いしたいのでございます」満場寂として声なく...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...寂として動かず欠けず崩れずにゐるのも...
田山録弥 「谷合の碧い空」
...地上は寂として音もなく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...狭い家の中は人のゐないやうに寂としてしまつた...
永井荷風 「来訪者」
...静寂として物音もなく...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...そして大地の上に静寂としてる...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...鎮守の森にさしかゝると一同は水に浸つたかの如く寂としてしまひ...
牧野信一 「驚いた話」
...寂として声がなかつた...
牧野信一 「爪」
...家中は寂としてゐた...
牧野信一 「村のストア派」
...彼のまわりは寂として暗かった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
......
室生犀星 「抒情小曲集」
...手首は寂としてびくともうごかなかった...
室生犀星 「童子」
...陣中は寂として、墨の如く夜霧が降りていた...
吉川英治 「三国志」
...寂としています」との報らせに...
吉川英治 「三国志」
...満堂激色をしずめて寂としてしまった...
吉川英治 「三国志」
...この秋ばかりは寂としていた...
吉川英治 「源頼朝」
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