...何を説いても空々寂々で少しも理解しない...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...ことに教会は互いに相離れ遠(とおざ)かりければこの新来の宗教を信ずるものは実に寥々寂々(りょうりょうせきせき)たりき...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...いわんや婦人にいたっては寂々寥々(せきせきりょうりょう)たるものであった...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...□世間を卒業してしまつてはかへつて面白くない、悟れば空々寂々、迷うてゐるからこそ、花も咲き鳥も啼く...
種田山頭火 「其中日記」
...庵中独臥、閑々寂々、水のやうな句がうまれさうな、今夜もまた睡れさうにない...
種田山頭火 「其中日記」
...生死空々、去来寂々...
種田山頭火 「其中日記」
...空々寂々、善哉々々...
種田山頭火 「其中日記」
...お前にゃ空々寂々だ」...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...寂々たる一千巌万壑(いっきょうせんがんばんがく)のうちを蹈破し...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...寂々(せき/\)たる室の一隅の暖炉を擁(よう)し首を鳩(あつ)めて物語る二人の美人...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...長い夜(よ)はすぐに寂々(しんしん)と更(ふ)け渡って来て...
永井荷風 「すみだ川」
...このままで空々寂々では...
中里介山 「大菩薩峠」
...空々寂々(くうくうじゃくじゃく)に過したり...
新渡戸稲造 「自警録」
...空々寂々(くう/\じやく/\)のあんぽんたんであつたのだ...
長谷川時雨 「日本橋あたり」
...寂々寥々(せきせきりょうりょう)...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...空々寂々(くうくうじゃくじゃく)チンプンカンの講釈を聞(きい)て...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...而して今や即ち寂々寞々(せき/\ばく/\)たり...
山路愛山 「詩人論」
...ちょんまげは力士以外に寂々寥々...
山本笑月 「明治世相百話」
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