...いわんや婦人にいたっては寂々寥々(せきせきりょうりょう)たるものであった...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...……一切空々寂々だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...その日のその日のその日がやつてきた! やつてきた!茫々漠々、空々寂々、死か狂か、死にそこないの、この心を誰が知る!夕方、酒が持ち来された、ほどなく樹明君来訪、しんみり飲んで別れた、よかつたよかつた...
種田山頭火 「其中日記」
...一、寂々たるべし...
種田山頭火 「其中日記」
...いつものやうに悶々寂々...
種田山頭火 「其中日記」
...庵中独臥、閑々寂々、水のやうな句がうまれさうな、今夜もまた睡れさうにない...
種田山頭火 「其中日記」
...空々寂々、善哉々々...
種田山頭火 「其中日記」
...空々寂々の風を逍遙した...
種田山頭火 「其中日記」
...帰来無別事雑草茫々浮塵寂々中国のよろしさありがたい人情六月五日曇...
種田山頭火 「旅日記」
...万籟寂々(ばんらいせきせき)天地眠るの深宵(しんしょう)にひとり慷慨(こうがい)の熱涙をふるうの愛国者もあらん...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...死んでしまえば空々寂々で...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...長い夜(よ)はすぐに寂々(しんしん)と更(ふ)け渡って来て...
永井荷風 「すみだ川」
...いのじヶ原は空々寂々として...
中里介山 「大菩薩峠」
...寂々寥々(せきせきりょうりょう)...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...それこそ空々寂々(くう/\じやく/\)で...
三島霜川 「解剖室」
...寂々焉たる禅味」なる乎...
山路愛山 「詩人論」
...而して今や即ち寂々寞々(せき/\ばく/\)たり...
山路愛山 「詩人論」
...ちょんまげは力士以外に寂々寥々...
山本笑月 「明治世相百話」
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