...何を説いても空々寂々で少しも理解しない...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...ことに教会は互いに相離れ遠(とおざ)かりければこの新来の宗教を信ずるものは実に寥々寂々(りょうりょうせきせき)たりき...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...いわんや婦人にいたっては寂々寥々(せきせきりょうりょう)たるものであった...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...茫々漠々、空々寂々...
種田山頭火 「其中日記」
...十一月七日八日九日十日十一日ぼう/\たり、ばく/\たり、空々寂々...
種田山頭火 「其中日記」
...一、寂々たるべし...
種田山頭火 「其中日記」
...庵はいつも閑々寂々...
種田山頭火 「其中日記」
...不思善不思悪、空々寂々...
種田山頭火 「其中日記」
...空々寂々、善哉々々...
種田山頭火 「其中日記」
...お前にゃ空々寂々だ」...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...空々寂々として天命を楽しんでいるかのようにも思われた...
寺田寅彦 「備忘録」
...万籟寂々(ばんらいせきせき)天地眠るの深宵(しんしょう)にひとり慷慨(こうがい)の熱涙をふるうの愛国者もあらん...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...寂々たる一千巌万壑(いっきょうせんがんばんがく)のうちを蹈破し...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...長い夜(よ)はすぐに寂々(しん/\)と更(ふ)け渡つて来て...
永井荷風 「すみだ川」
...空々寂々(くう/\じやく/\)のあんぽんたんであつたのだ...
長谷川時雨 「日本橋あたり」
...空々寂々(くうくうじゃくじゃく)チンプンカンの講釈を聞(きい)て...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...それこそ空々寂々(くう/\じやく/\)で...
三島霜川 「解剖室」
...ちょんまげは力士以外に寂々寥々...
山本笑月 「明治世相百話」
便利!手書き漢字入力検索