...数年前から宿痾(しゅくあ)のために全く文壇を隠退してしまった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...正造は旧臘以来宿痾の脳病が思わしくなく...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...正造は議会中の無理のために宿痾をこじらせた態で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...加うるに宿痾(しゅくあ)に侵され...
関寛 「関牧塲創業記事」
...宿痾(しゅくあ)の肺炎が再発したのであって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...連日の雨に宿痾よからず...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...宿痾再び発す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...此頃宿痾殆痊え、寒夜外出の際も湯婆子を懐にせず...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...数年来わたくしは宿痾(しゅくあ)に苦しめられて筆硯(ひっけん)を廃することもたびたびである...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...その冬獨逸で發した宿痾を暫く療養して居つたリルケは...
堀辰雄 「一插話」
...宿痾(しゅくあ)のために数週間病床に就かれたまま...
堀辰雄 「菜穂子」
...宿痾(しゅくあ)のために数週間病床に就かれたまま...
堀辰雄 「楡の家」
...宿痾(しゅくあ)の痔疾には無花果の葉が...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...持病らしい宿痾(しゅくあ)も見あたらないのである...
吉川英治 「三国志」
...宿痾(しゅくあ)の再発に悩んで近頃引き籠り中と...
吉川英治 「三国志」
...どこが光秀の宿痾(しゅくあ)であろうか」「お顔の色を見...
吉川英治 「新書太閤記」
...信長すら手を焼いた宿痾(しゅくあ)の癌(がん)だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...晩年ずっと病床から起てない宿痾(しゅくあ)を作りつつあったのだが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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