...彼自身が宿痾(しゅくあ)と思いこんでいる脳病も...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...正造は旧臘以来宿痾の脳病が思わしくなく...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...正造は議会中の無理のために宿痾をこじらせた態で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...イングランドの財源を枯渇せしめている目下の宿痾は...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...加うるに宿痾(しゅくあ)に侵され...
関寛 「関牧塲創業記事」
...宿痾(しゅくあ)の療養のため...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...宿痾の腎臟病に惱んで居たのではあつたが...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...宿痾(しゅくあ)の肺炎が再発したのであって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もっと熱情的な愛の表示を求めるようになったときには幾十年の宿痾(しゅくあ)はすでに膏肓(こうこう)に入ってもはや如何(いかん)ともすることができなかった...
中勘助 「母の死」
...余宿痾あり汽車の動揺病によからざるを以て辞して行かず...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...宿痾再び発す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...数年来わたくしは宿痾(しゅくあ)に苦しめられて筆硯(ひっけん)を廃することもたびたびである...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...宿痾(しゅくあ)のために数週間病床に就かれたまま...
堀辰雄 「菜穂子」
...このひとは宿痾の結核のために拷問で殺されなくても命のないことは明白であると外部でも噂されている状態だった...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...(遂に彼の宿痾(しゅくあ)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...一方は宿痾(しゅくあ)の重い病軍師であり...
吉川英治 「新書太閤記」
...どこといえる宿痾(しゅくあ)ならまだしも...
吉川英治 「新書太閤記」
...晩年ずっと病床から起てない宿痾(しゅくあ)を作りつつあったのだが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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