...浜へ汽船が着いても宿引きの人は来ぬ...
寺田寅彦 「嵐」
...宿引きに、金太夫と云ふ旅館へ連れて行かれた...
林芙美子 「浮雲」
...年寄りの宿引きの案内で...
林芙美子 「浮雲」
...荷物を三浦華園の宿引きに頼んで...
林芙美子 「摩周湖紀行」
...ところが、その波止場には、税関吏、運送屋、宿引き、烏貝(ムウル)売り、憲兵、人足、小豆(あずき)拾い、火夫、人さらい、トーマス・クックの通弁、……そういった輩(やから)が、材木、小麦、椰子(やし)の実、古錨、オーストラリヤの緬羊、瀝青(グウドロン)、鯨油の大樽と、雑多に積みあげられた商品や古物の間を、裾から火のついたように走り廻っている...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...まるで宿引きか男めかけのような奴ばっかりじゃ...
夢野久作 「近世快人伝」
...宿引きの女の声や...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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