...調所殿の御取計いで、宿元下げ渡しで、けりはついたが、その方のことが、発覚してはおもしろうない...
直木三十五 「南国太平記」
...何者か道庵先生の宿元へ投(な)げ文(ぶみ)をした者がありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...一應宿元へ引取らせ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...源次の宿元を確めると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お仲は今夜のうちに宿元へ帰った方がいいよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ツイ先刻宿元へ下つた許りですよ」「下女のお文か」「歸る時...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...勿論お比奈の請人宿元も調べましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一日だけ延して頂き唯今宿元へ下るところで御座います...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...宿元なる同村へ一寸帰って来た際に...
穂積陳重 「法窓夜話」
...宿元に戻りましてから...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その文面は、壁にも耳のあることにてござそろ、密事は、おん宿元にても、かるがるしく申されぬがよろしく候(そろ)、くわしくお物語いたしたきけれど、おいそがしき由ゆえ、今宵は御遠慮申し上げまいらせ候、かしく茶屋の女は言われるままに、又も雪之丞の楽屋をおとずれねばならなかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...かのお人の宿元まで...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...扨御宿元日々早朝不相変御見舞申上候処...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...内殿司(ないでんす)の大臣宿元景さまがお座船(ざぶね)の水路(みずみち)をば」「さまたげなすと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...宿元景の衣服佩刀(はいとう)をそっくり体に着けさせる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...娘は宿元へ引き取ってからもう半月にもなるんだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...暇を出されたというのがいぶかしかろう」「…………」「宿元(やどもと)へさがっても...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...宿元へ帰れとお暇をいい渡されたのでございました」「そのとき検校は...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索