...干藁(ほしわら)か何かの中に野宿する...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...神田へ轉宿する前にも...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...露宿するつもりなりしかば...
大町桂月 「房州の一夏」
...情(なさけ)の露の宿する例(ためし)...
高山樗牛 「瀧口入道」
...夕方帰宿すると、留守に高橋さんが来訪されたそうである、新居の吉報を齎らして、――すみませんでした...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...下宿するよいところがあったかのと...
田山花袋 「田舎教師」
...清三は寺に寄宿するころの心地と今の心地といちじるしく違ってきたことを考えずにはいられなかった...
田山花袋 「田舎教師」
...私の方でも下宿するなりどうするなり...
近松秋江 「うつり香」
...八重福吾家に来り宿すること...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...「ちょうど君の下宿する前後の事だと思っているが...
夏目漱石 「行人」
...町の宿屋に分宿することになりました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...四年生の時彼が寄宿舎を出て私の村に下宿するようになってから親しく交わるようになったが...
三木清 「読書遍歴」
...『千一夜譚(サウザンドナイツ・エンド・ア・ナイト)』に海商シンドバッド一友と樹に上り宿すると夜中大蛇来てその友を肩から嚥(の)みおわり緊(きび)しく樹幹を纏(まと)うて腹中の人の骨砕くる音が聞えたと出で...
南方熊楠 「十二支考」
...皇子を外人の旅宿する鴻臚館(こうろかん)へおやりになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「鶴生(つりう)(福島県西白河郡西郷村大字)の奥なる高助(たかすけ)と云ふ所の山にては炭竈(すみがま)に宿する者...
柳田国男 「山の人生」
...何ホテルの第何号室に投宿する何某という男が真犯人だと警官に予告し...
夢野久作 「書けない探偵小説」
...特に、貧民相手の家主は鞭(むち)に馴れているせいもあろうが、およそ獣でない人間であったら、野宿するまでも、その塒(ねぐら)を出てゆかずにはいられない辱めであった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...私はタージ・マハール・ホテルに止宿する商用の旅を彼地(かのち)につづけていたのであったが...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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