...屡槍ヶ嶽の登山者が一宿する...
芥川龍之介 「槍ヶ嶽紀行」
...同時に倉地はその近所に下宿するのを余儀なくされた...
有島武郎 「或る女」
...私もその家に下宿する事になつた...
石川啄木 「札幌」
...神田へ轉宿する前にも...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...引返して松山温泉に再宿するなりと...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...こゝにのぼる人必その小屋に一宿する事なりといへり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...情(なさけ)の露の宿する例(ためし)...
高山樗牛 「瀧口入道」
...ぼつり/\歩いてまた永平寺へ、労れて歩けなくなつて、途中野宿する、何ともいへない孤独の哀感だつた...
種田山頭火 「旅日記」
...清三は寺に寄宿するころの心地と今の心地といちじるしく違ってきたことを考えずにはいられなかった...
田山花袋 「田舎教師」
...私の方でも下宿するなりどうするなり...
近松秋江 「うつり香」
...次兄は先生の許に寄宿することになったようである...
外村繁 「澪標」
...今になって下宿するなんて...
夏目漱石 「行人」
...王敵を平らげ帰って妃に向って曰く、婦、夫とするところを離れ、隻行一宿するも、衆疑望あり、豈(あに)いわんや旬朔(じゅんさく)をや、爾(なんじ)汝の家に還らば事古儀に合わんと、妃曰くわれ穢虫(わいちゅう)の窟にありといえども蓮の淤泥(おでい)に居るがごとしわれ言信あれば地それ折(さ)けんと、言(げん)おわりて地裂く、曰くわが信現ぜりと、王曰く、善哉(よいかな)、それ貞潔は沙門の行と、これより、国民、王の仁と妃の貞に化せられたと述べ居る...
南方熊楠 「十二支考」
...市民にも露宿するものが多かった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...下宿することになり...
森鴎外 「渋江抽斎」
...「鶴生(つりう)(福島県西白河郡西郷村大字)の奥なる高助(たかすけ)と云ふ所の山にては炭竈(すみがま)に宿する者...
柳田国男 「山の人生」
...特に、貧民相手の家主は鞭(むち)に馴れているせいもあろうが、およそ獣でない人間であったら、野宿するまでも、その塒(ねぐら)を出てゆかずにはいられない辱めであった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...私はタージ・マハール・ホテルに止宿する商用の旅を彼地(かのち)につづけていたのであったが...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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