...髪毛は容易に分れず...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...この階段を上って出口へ行く乗客の男女別はその下半身(しもはんしん)から容易に解ったし...
海野十三 「階段」
...冬は丸で海に囲まれて内地の文化からは全く離れて暮してゐるといふ話――話は沢山に沢山にあつて容易に尽きさうには見えなかつたけれども...
田山録弥 「島の唄」
...神によって容易になされ得たと思う...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...全く「頭がかたくなった」といったような奇妙な心的状態に陥ってそれが容易には平常に復しないで困ることがある...
寺田寅彦 「映画と生理」
...容易に自分に有利な大義名分を見出し得るのである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...然るに寄附金の募集者に至っては救世軍の大道演舌もよろしく田舎訛の訥弁を振って容易に去らず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...拝観も容易にすれば眼のつぶれるべきほどの「御家の重宝」ということに一致して...
中里介山 「大菩薩峠」
...斑猫(はんめう)や鴆毒(ちんどく)は容易に素人の手に入らず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今後容易に補充することも能はざる状態なり...
牧野信一 「サクラの花びら」
...容易には飲めないよ...
牧野信一 「素書」
...天然は中々用意周到なもんだ中々巧妙至極なもんだアヲギリは此の様に生え易く亦容易に生長して太り易いから若しも人があつてアヲギリの林を造りたければ其れは造作もなく出来る...
牧野富太郎 「風に飜へる梧桐の実」
...容易になし難かつた...
室生犀星 「めたん子傳」
...相手が容易に悦(よろこ)ぶ子どもならば...
柳田国男 「こども風土記」
...客の少ない季節のこととて二人は容易に部屋をとることが出来た...
横光利一 「旅愁」
...現にそれらの反対の思想が日本のあらゆる方面に浸潤して容易に抜きがたい勢力を持っているのです...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...容易に徳のすすめに賛成する気色もない...
吉川英治 「三国志」
...これじゃあ容易にラチはあかねえぜ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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