...ちょっとした誘惑にも容易に動かされる...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...容易に返せないが金を貸せとはいえない...
伊藤左千夫 「去年」
...精神上にもまた容易に死なれないものだ...
伊藤左千夫 「去年」
...其時の最優者を忽ち亡ぼすべきほどの力を有するものが現はれやうとは容易に信ぜられぬ...
丘浅次郎 「人類の将来」
...慣用句の表はす意味も從つて容易に理解せられることになる...
高田力 「ベーシック英語」
...容易にはっきりしたことを云ってくれない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...窕子の容易に本當にしないのも無理はなかつた...
田山花袋 「道綱の母」
...いかにしてその主なる神をさらに容易に見出さざりしぞ...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...それが溝の崖のずっと下のほうに引っかかって容易には取り上げる事ができないので...
寺田寅彦 「写生紀行」
...そうして思案にも心配にも容易に動かされないような...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...しかし彼女の努力は容易に成効(せいこう)をもって酬いられなかった...
夏目漱石 「明暗」
...容易にベートーヴェンの深さと美しさに徹しないものだが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...はじめのうちは又七も苦り切っているばかりで容易に口を開こうとはしなかったが...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...結局神社合祀は、内、人民を堕落せしめ、外、他国人の指嘲を招く所以(ゆえん)なれば、このこといまだ全国に普及せざる今日、断然その中止を命じ、合祀励行で止むを得ず合祀せし諸社の跡地完全に残存するものは、事情審査の上人民の懇望あらばこれが復旧を許可し、今後新たに神社を建てんとするものあらば、容易に許可せず、十二分の注意を加うることとし、さてまことに神道興隆を謀られなんには、今日自身の給料のために多年奉祀し、衣食し来たれる神社の撲滅を謳歌欣喜するごとき弱志反覆の俗神職らに一任せず、漸をもってその人を撰み、任じ、永久の年月を寛仮し規定して、急がず、しかも怠たらしめず、五千円なり一万円なり、十万、二十万円なり、その地その民に、応分に塵より積んで山ほどの基本財産を積ましめ、徐々に神職の俸給を増し、一社たりとも古社を多く存立せしめ、口先で愛国心を唱うるを止めて、アウギュスト・コムトが望みしごとく、神職が世間一切の相談役という大任に当たり、国福を増進し、聖化を賛翼し奉ることに尽力瘁(きょくすい)するよう御示導あらんことを為政当局に望むなり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...容易になし難かつた...
室生犀星 「めたん子傳」
...容易にはかどらないのである...
吉川英治 「三国志」
...容易にそれを許さないものは...
吉川英治 「三国志」
...容易に姿を出すことができない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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