...容易に私の旅館へ来ない...
芥川龍之介 「上海游記」
...責任の位置に坐って見ると物置一つだって歴史があるから容易に打壊(ぶちこわ)す事は出来ない...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...勿論この心地は容易に悟入することは出来ないもので...
田山録弥 「「毒と薬」序」
...と私は容易に自分を説得するからである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...この階級は真理をより容易に発見することが出来る...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...容易に理解出来る...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...容易に其の場を立去ろうとしないのである...
中島敦 「盈虚」
...所が此趣味は名前のあらわす如く出来る丈(だけ)長く一つ所に佇立(ちょりつ)する趣味であるから一方から云えば容易に進行せぬ趣味である...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...東京にそうとう長く在住した人であることは容易にわかる)が大いに預っているであろう...
平林初之輔 「日本の近代的探偵小説」
...この交代の日は容易に来ることなかるべし...
福沢諭吉 「学者安心論」
...氏はその目的の容易に達し難きを観るや...
穂積陳重 「法窓夜話」
...疲れ切つてゐる父は母に搖り起されても容易に起きなかつた...
正宗白鳥 「避病院」
...普通人の容易に企て及ばぬ多くの発明創意をも能くし得たのである...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...しかし周禎は容易に応ぜなかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...他人には自分と全く違ったものがあることを容易に信ずる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...是が後家になっても容易には農作と絶縁しなかった古い理由であろうと思う...
柳田国男 「木綿以前の事」
...そう容易には実験するわけに行くまい...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...容易に蜀を援けんとはおっしゃらない...
吉川英治 「三国志」
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