...東京に帰れば今度こそはなかなか容易ならざる反抗が待ちうけているとは十二分(ぶん)に覚悟して...
有島武郎 「或る女」
...だんだんと事態の容易ならざることを悟るにいたった...
海野十三 「第五氷河期」
...容易ならざる時局に際していることを自覚し...
大隈重信 「東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ」
...この男の目的の中にはおそらく第一の企みにも劣らぬある容易ならざる意図が潜んでいはせぬかと考えるのであります...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...いよいよ不眠性の容易ならざる病状が迫ってきたことを医師はようやく気がつき始めた...
田山花袋 「田舎教師」
...その判断が容易ならざることはご想像いただけよう...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...遂に容易ならざる禍機を惹起せり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...黙々とあれを敢行した日本技術陣の涙は容易ならざるものがあった...
中井正一 「国立国会図書館」
...つまり宇宙にくらべるべき容易ならざる大切なものが...
中井正一 「美学入門」
...容易ならざる訓練が必要である...
中井正一 「美学入門」
...また容易ならざる瞬間でもあるのである...
中井正一 「美学入門」
...実に容易ならざる責任と...
中井正一 「民族の血管」
...それはまことに容易ならざることである...
中井正一 「「良書普及運動」に寄せて」
...一揉(ひとも)みと取りつめて参りますその容易ならざる気配を見て取ったものでげすから...
中里介山 「大菩薩峠」
...其人心を震動するの禍は實に容易ならざることならん...
福沢諭吉 「帝室論」
...これで容易ならざる努力がいるのである...
横光利一 「夜の靴」
...孔明の大軍の容易ならざる勢力を知り...
吉川英治 「三国志」
...これは容易ならざる大火である...
和辻哲郎 「地異印象記」
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