...陛下が宸襟をなやましたもう国家存亡の場合を弁えず...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...陛下には深く宸襟を悩ませられて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ドレイクへあてての怒りにあふれた宸翰のなかで彼女は...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...「御宸翰拝読いたしました」と彼の返事はいう...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...浅草の観音堂のような紫宸殿(ししいでん)の甍(いらか)が聳え...
谷崎潤一郎 「少年」
...自分は又近衞公爵家に藏せられる百四十餘通の孝明天皇の宸翰を拜見したことがある...
内藤湖南 「維新史の資料に就て」
...すべて宸衷を包まれることなく御認めになつたものゝみである...
内藤湖南 「維新史の資料に就て」
...深く宸怒被為在(しんどあらせられ)候...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...皇室の御宸念は、この世界的變革期に臨んでいふも畏れ多い程である...
吉川英治 「折々の記」
...宸襟(しんきん)を悩まし給うには及びませぬ」と云い...
吉川英治 「三国志」
...――かならずご宸念(しんねん)をお煩(わずら)わし遊ばしますな」と...
吉川英治 「三国志」
...どうしたらよいであろう」「さほどご宸念(しんねん)には及ばないでしょう」仲達はおっとり答えた...
吉川英治 「三国志」
...上(かみ)の御宸念(ごしんねん)をも煩わせ奉った身が...
吉川英治 「私本太平記」
...御宸念(ごしんねん)のほど...
吉川英治 「私本太平記」
...御宸襟(ごしんきん)の安からぬ代(よ)を嘆じておりましたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...みな宸襟(しんきん)を悩まし奉るものである...
吉川英治 「新書太閤記」
...それにしてさえ骨子は鰐淵寺(がくえんじ)所蔵の宸筆文書一通のほかにさしての取りえもない...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...しかるに伝宸翰本においては...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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