...車声轣轆仆家翁(しやせいれきろくとしてかをうたふる)...
芥川龍之介 「骨董羹」
...余が家翁の世を去られし時にも親戚群り来りて其の筋より叙位叙勲の沙汰あるまで訃を発すべからずとなし虚栄の為に欺瞞の罪を犯す事を顧みざりき...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...家翁は生前より位階を欲せず失意の生涯を詩に托して清貧に甘んぜられしは其官職を去られし時...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...然るに親族の中今日上院の議員となり居れる何某の如きは墓石に位階勲等を記入せんとし又某県の知事を勤めいたる何某の如きは某寺の僧より内々頼込まれたる事でもありしと見え家翁の平素より釈氏を好まざりし事を知りながら仏葬せよといいたる事なぞあり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...万年青ヲ愛スル富家翁ノ臭味ト一様...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「好古小言」
...隣の富家翁が財産を蓄え土蔵を建築したるの類に比較す可きや否や...
福沢諭吉 「女大学評論」
...所の者子儀を徳とし之を祠り河涜親家翁乃ち河神の舅さまと名づけた...
南方熊楠 「人柱の話」
...家翁報抱痾...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...家翁のお目には、それがおかしく見えますか」「いや、いや、滅相(めっそう)もない...
吉川英治 「三国志」
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