...この呼びようには何となく家族的な親しみと...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...昔のような家族的なあたたかみの内に団欒する機会が失われ...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...地球物理輪講会は生真面目でしかも家族的な気分であったが...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...即ち家族的な限りの民族宗教の情緒のことを云うのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...一般的ならずして家族的なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...国民的というよりもなおいっそう家族的な政治をしたこと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...特別な家族的な並に君臣關係の言葉としての忠孝と云ふことが...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其一)」
...いはば家族的な、私塾のやうなもので先生も兒童ものんきでしたから、初春(はつはる)に、學校と、自分の宅(うち)へと張り飾る大字を、席書きといつて年末に書くのでした...
長谷川時雨 「吾が愛誦句」
...全然家族的なことではない範囲での感情の問題なのですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...滑稽な家族的な日です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...家族的な条件に於ても...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...家族的な圏境ばかりでなく...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...家族的なのはいいけれども...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もっと違った大家族的な風習がずっと後まで残っていた...
柳田国男 「故郷七十年」
...此の芸道に於ける謙譲の徳を讃え此の家族的な融合を羨ましく思うものだ...
山中貞雄 「雑録」
...せめてここにある彼の家族的なくつろぎといえばいえる...
吉川英治 「私本太平記」
...その陽々たる家族的な和こそ羨ましいものであるといい...
吉川英治 「新書太閤記」
...まだ大家族的な遺風のある土民であるから...
吉川英治 「宮本武蔵」
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