...家伝的分業法はこの新興勢力と新興技能とに対抗することが出来なくなつて崩潰した...
石川三四郎 「社会的分業論」
...これは本来極めて注意すべきことで、伝記の名前は列伝、自伝、内伝、外伝、別伝、家伝、小伝などとずいぶん蒼蝿(うるさ)いほどたくさんあるが、惜しいかな皆合わない...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...そのほか家伝という言葉もあるが...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...僕の祖父時代までは家伝として製法して人に頒(わ)けてやっていたもんです...
徳田秋声 「縮図」
...その他負色の見えすいたような衝突になるといつでも御免蒙るのが吾家伝来の憲法である...
夏目漱石 「自転車日記」
......
野口雨情 「未刊童謡」
...半十郎は江州鉄砲鍛冶の家伝を継いで...
野村胡堂 「江戸の火術」
...家伝(かでん)によりましていろいろ型がござりますが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...授者雪下正家伝之...
柳田國男 「地名の研究」
...「そうだ、裁決だ」と十左は云った、「小野には、国老に対して慮外なふるまいがあった、死罪にすべきところではあるが、藩主が御幼弱で、上意のほどもうかがえぬから、当座逼塞ということにする、また氏家伝次は、若年の采女(うねめ)に頼まれて、辞退すべきところを引受け、国老を詰問したのは僣上である、これも切腹に処すべきであるが、同じ理由によって逼塞を命ずる、次に、伊東七十郎は浪人の身にもかかわらず、上を軽んじ政治を誹議(ひぎ)した、これまた切腹に処すべきところ、特に一命を助けて、伊達式部に預けとする、――以上だ」七十郎は暫く黙っていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...家伝の秘法にかけたら治るかも知れぬから毎日通ってみろ」と云った...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...宗円は自分の窮迫生活を救ってくれた家伝の目薬の調製と販売をそのまま彼に譲って...
吉川英治 「黒田如水」
...大江家伝襲(でんしゅう)の六韜(りくとう)...
吉川英治 「私本太平記」
...……家につたわる大江家伝来の和漢の軍書にとッ憑(つ)かれて...
吉川英治 「私本太平記」
...武田家伝来(たけだけでんらい)の名刀般若丸(はんにゃまる)尺七...
吉川英治 「神州天馬侠」
...日光山志や平家伝説なども頭にあるせいかもしれない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...家伝名灸(めいきゅう)・乾坤堂(けんこんどう)と...
吉川英治 「松のや露八」
...家伝来(でんらい)の一腰刀(ひとこし)を帯びて出る前に...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??