...物質的となって再生後の彼女は前と打って変った性格の女となって世にあらゆる害毒を流すのであった...
淡島寒月 「活動写真」
...ただこのうえはさいわいにして彼らが無能であってこれ以上映画界に害毒を流すことさえなければまことに見つけものだと思ってそれだけで十分消極的に喜んでしかるべきであろうと思う...
伊丹万作 「映画界手近の問題」
...社会に害毒を流すようになるを免れぬ...
井上円了 「おばけの正体」
...天下に害毒を流す女賊を捕えようと思えば...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...これもべつに害毒を流すというわけではなく...
谷譲次 「字で書いた漫画」
...いかなる性質の害毒を流す物であるかは...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...「あの男が害毒を流す危険人物でさえなかったら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...しかし千人針にはそんな害毒を流す恐れは毛頭なさそうである...
寺田寅彦 「千人針」
...そうして何らの害毒を流す恐れのないのみならず...
寺田寅彦 「千人針」
...むしろ害毒を流す」と云ったハクスレーの言葉を引いて...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...社会に害毒を流す者と見なしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...害毒を流す富者よりもおそらくずっと恐ろしい社会の醜悪面が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...新聞紙が世に害毒を流すのを考えることだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...特に害毒を流す場合が多いことも十分理解されよう...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...しかも誤りを伝え世に害毒を流すことが多い...
新渡戸稲造 「自警録」
...時としては害毒を流す傾向がないでもない...
正宗白鳥 「私も講演をした」
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