...どんなにか美しく見えるものがどんなに害になるかもしれません...
伊藤野枝 「九州より」
...あれが何の害になる?」「少なくとも時期が奇妙に一致している...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...いまこれを読むと害になる...
太宰治 「猿面冠者」
...それで無理に干渉がましき事をすれば却って害になると老人は思った...
小泉八雲 田部隆次訳 「忠五郎のはなし」
...地主と農民とは決して同じ利害になるものではない...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...害になるのは別の話でございます...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...みすみす理性に逆らって自分の害になることを望む結果になるので...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...フォーゲルは自分の健康の害になるようなことはいつも避けていたのである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...害になるようになって人はそれを枯らしてしまう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...知り得るだけは知って置いても害になることではない――兵馬はそう思案したものだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...日本の再建にはまことに大きな障害になる...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...他人すなわち同方向に進んで行かない人にはずいぶん妨害になる事があります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...悪い障害になるかしれない』と...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...私にとって大きな損害になるんだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...Kのためになるよりは害になるようなものに思われた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...たいへんな幕府の損害になる……」いよいよ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...健康な者には却(かえっ)て害になると仰(おっしゃ)ッたものヲ」トいう...
二葉亭四迷 「浮雲」
...これはうかうかしていては損害になるように思えたんだ...
山本周五郎 「陽気な客」
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