...順慶が身の上は暫く措(お)いて、先ず秀次の末路のことを語るなら、聚楽に於いて不穏の計畫があるという風説が頻々と伏見に達するので、太閤も捨てゝ置くことが出来ず、宮部善祥坊法印、前田徳善院僧正、増田右衛門尉長盛、石田治部少輔三成、富田左近将藍(しょうげん)の五人を使者として秀次の許(もと)へ遣わし、野心之旨有レ之ように粗(ほゞ)被二間召一候、勿論虚説にてあるべきとは思(おぼ)し候え共、たしかなるように方々より告知する条、疎意なきにおいては、七枚継ぎの誓紙を以て可レ被レ盡二心底一之旨(しんていをつくさるべきのむね)を申し入れた...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...宮部(みやべ)博士の説明で二三植物標本を見た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...肥後(ひご)の人宮部鼎蔵(ていぞう)と...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...宮部の徒従ってその議論を上下し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...嘗(かつ)て宮部鼎蔵と相伴い...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...宮部戯(たわむ)れて曰く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...宮部博士の説明で二三植物標本を見た...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...宮部京子殺(ごろし)の嫌疑者として――」...
橋本五郎 「殺人迷路」
...看守長さん……、宮部さんでした...
平出修 「逆徒」
...宮部さんは仕方なしに首を上げて被告の後向になつた顔と自分の顔とを見合せて...
平出修 「逆徒」
...なア宮部?」「昼間になると変に気分家面なんてしてゐる癖に...
牧野信一 「明るく・暗く」
...宮部は左右の脚を交互に入れ違ふ行き方で...
牧野信一 「明るく・暗く」
...」そんなことを言ひながら宮部は...
牧野信一 「明るく・暗く」
...時候あたりだろうと云って居た宮部の加減は...
宮本百合子 「黒馬車」
...白い床の中に埋まって居る瘠せほうけた宮部を一様に思い浮べて居た...
宮本百合子 「黒馬車」
...翌朝早く停車場からすぐ来た宮部の実父は...
宮本百合子 「黒馬車」
...宮部善性坊(みやべぜんしょうぼう)なるものがおりました」「生擒(いけどり)のものか」「そうです...
吉川英治 「新書太閤記」
...宇喜多、宮部は、中国の毛利の抑えに、池田、仙石は、阿波及び土佐にまたがる長曾我部元親の抑えに...
吉川英治 「新書太閤記」
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