...神寂びた宮居は寂然(ひつそり)として居る...
石川啄木 「葬列」
...「今わたくしの作る火は大空高くカムムスビの命の富み榮える新しい宮居の煤(すす)の長く垂(た)れ下(さが)るように燒(た)き上(あ)げ...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...此所に宮居し蹈鞴(たたら)を立て鉄吹術を始むべし...
田畑修一郎 「出雲鉄と安来節」
...予はわが深き至情の宮居にわが神在(いま)しぬと感じて幾たびか其の光明に心跳(をど)りけむ...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...楠木神社も立派な宮居となり...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...この神の宮居をあこがれて...
中井正一 「美学入門」
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長塚節 「長塚節歌集 上」
...鹽つまる和田つ宮居の...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...わが胸の奥なる宮居に祀られた...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...由紀の殿主基の宮居に夜を籠めて祈り給ふも国民の為め昭和の御時の大嘗会の歌である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...しかし今この冬の王の宮居ちかく...
別所梅之助 「雪の武石峠」
...ドイツの宮居の5090御栄を追ひて来ぬ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...されどこの宮居(みやい)に慣れたるまらうどたちは...
森鴎外 「文づかひ」
...されどこの宮居に慣れたるまろうどたちは...
森鴎外 「文づかい」
...されば今日人は像をその宮居よりかつぎ出し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...新帝(光厳天皇)の宮居(みやい)もあやうくみえたほどなので...
吉川英治 「私本太平記」
...ごッた返しの宮居(みやい)を描いていたのであった...
吉川英治 「私本太平記」
...新年言志みことのりあやにかしこみかしこみてただしき心おこせ世の人廿七日の怪事件を聞きていざさらば都にのぼり九重の宮居守らん老が身なれど野老こういう手紙が大晦日(おおみそか)の晩についた...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
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