...神寂びた宮居は寂然(ひつそり)として居る...   
石川啄木  「葬列」 
...「今わたくしの作る火は大空高くカムムスビの命の富み榮える新しい宮居の煤(すす)の長く垂(た)れ下(さが)るように燒(た)き上(あ)げ...   
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」 
...珊瑚の玉しける龍の宮居に目馴るれば...   
薄田泣菫  「泣菫詩抄」 
...予はわが深き至情の宮居にわが神在(いま)しぬと感じて幾たびか其の光明に心跳(をど)りけむ...   
綱島梁川  「予が見神の実験」 
...楠木神社も立派な宮居となり...   
内藤鳴雪  「鳴雪自叙伝」 
...神の宮居を形づくっているともいえるのである...   
中井正一  「美学入門」 
...この神の宮居をあこがれて...   
中井正一  「美学入門」 
...空にさやけき月の宮居にまでも届こうという有様です...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...ただ宮居の中に納まっているのみでなく...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...そこに水汲む井のありければよめる橿原の神の宮居の齋庭には葦ぞおひたる御井の眞清水橿原の宮のはふりは葦分に御井は汲むらむ神のまに/\橘寺より飛鳥へ行くみちのかたへに逝囘の丘といふにのぼりてたびゝとの逝囘(ゆきき)の丘の小畠には煙草の花はさきにけるかも八日...   
長塚節  「長塚節歌集 上」 
...どうせ土になったらあまたの草が生える!(65)ありし日の宮居(みやい)の場所で或(あ)る男が...   
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」 
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三好達治  「駱駝の瘤にまたがつて」 
...されどこの宮居(みやい)に慣れたるまらうどたちは...   
森鴎外  「文づかひ」 
...されどこの宮居に慣れたるまろうどたちは...   
森鴎外  「文づかい」 
...大地の児ティタンは猛々しくも老いたるサトゥルヌスの宮居を震わせたるが...   
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」 
...されば今日人は像をその宮居よりかつぎ出し...   
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」 
...――今とて一天万乗の君と仰がれて九重(ここのえ)に宮居(みやい)し給うお方が...   
吉川英治  「私本太平記」 
...新年言志みことのりあやにかしこみかしこみてただしき心おこせ世の人廿七日の怪事件を聞きていざさらば都にのぼり九重の宮居守らん老が身なれど野老こういう手紙が大晦日(おおみそか)の晩についた...   
和辻哲郎  「蝸牛の角」 
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