...其上に法皇の宮居あり)と家々の棟(むね)とを越えて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...「今わたくしの作る火は大空高くカムムスビの命の富み榮える新しい宮居の煤(すす)の長く垂(た)れ下(さが)るように燒(た)き上(あ)げ...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...此所に宮居し蹈鞴(たたら)を立て鉄吹術を始むべし...
田畑修一郎 「出雲鉄と安来節」
...予はわが深き至情の宮居にわが神在(いま)しぬと感じて幾たびか其の光明に心跳(をど)りけむ...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...Icicaille est le thtreDu petit dardant.(ここぞ宮居...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...空にさやけき月の宮居にまでも届こうという有様です...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ宮居の中に納まっているのみでなく...
中里介山 「大菩薩峠」
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長塚節 「長塚節歌集 上」
...わが胸の奥なる宮居に祀られた...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...どうせ土になったらあまたの草が生える!(65)ありし日の宮居(みやい)の場所で或(あ)る男が...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...しかし今この冬の王の宮居ちかく...
別所梅之助 「雪の武石峠」
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三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...されどこの宮居(みやい)に慣れたるまらうどたちは...
森鴎外 「文づかひ」
...大地の児ティタンは猛々しくも老いたるサトゥルヌスの宮居を震わせたるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...孫の宮居祖父のそれと共にせられたり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...新帝(光厳天皇)の宮居(みやい)もあやうくみえたほどなので...
吉川英治 「私本太平記」
...一首(しゅ)吟じて答えます」とても世にながろうべくもあらぬ身のかりのちぎりをいかでむすばんむかし楠木正行(くすのきまさつら)が吉野の宮居(みやい)で弁之内侍(べんのないじ)を賜(たま)わるとの勅(ちょく)を拝辞して詠(よ)んだという和歌である...
吉川英治 「日本名婦伝」
...新年言志みことのりあやにかしこみかしこみてただしき心おこせ世の人廿七日の怪事件を聞きていざさらば都にのぼり九重の宮居守らん老が身なれど野老こういう手紙が大晦日(おおみそか)の晩についた...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
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