...これはきっと宮守(やもり)に食われたのだろう...
魯迅 井上紅梅訳 「兎と猫」
...倉庫の板壁へ宮守(やもり)のようにへばりついたまま...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...程近き宮はあたり淋しくして形ばかりに齋きたるさまなり淺茅生のもみづる草にふる雨の宮もわびしも伊勢の能褒野は秋雨のしげき能褒野の宮守はさ筵掩ひ芋のから積む四日市より横濱へ汽船に乘る...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...余はそれから四日市へ行きたいので宮守の家に就いて聞いた...
長塚節 「松蟲草」
...前肢には宮守(やもり)のような蹼(みずかき)があり...
久生十蘭 「地底獣国」
...鼠ほどもある宮守(やもり)の絶え間なく這い廻っている……そうした何ともたとえようない寂しい儚ない浅ましい景色を...
正岡容 「小説 圓朝」
......
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...道は宮守の村をはなれてから...
水野葉舟 「黄昏」
...宮守と鱒沢との間で暮れた...
水野葉舟 「旅からのはがき」
...宮守と言う村に着こうとする時には...
水野葉舟 「遠野へ」
...宮守をはずれたところでそっと垂幕(たれまく)を上げて見ると...
水野葉舟 「遠野へ」
...けれども宮守たちがなかなか目をさまさなかったので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この犬の評判はやがて宮守たちの耳に達したので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あの宮守も云うし...
山本周五郎 「新潮記」
...だって宿の者も宮守の老人もあれほど云っているんだからな...
山本周五郎 「新潮記」
...つまり宮守の老人の言葉が偶然にも事実になったのである...
山本周五郎 「新潮記」
...宮守の老人にも忠告されたが...
山本周五郎 「新潮記」
...――貴船神社の宮守(みやもり)や里の者は驚いた...
吉川英治 「源頼朝」
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