...事実彼等のある者は「このうえは宮内省へまかりでて実情を哀訴するよりほかはない」心ひそかにそこまで思いつめていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...宮内省の救護用テントの中にはいったり...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...先日(こなひだ)宮内省の属官某(なにがし)といふ男がひよつくり訪ねて来た...
薄田泣菫 「茶話」
...宮内省御用の虎屋には虎屋の構えがあり...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...小川秋明が宮内省の役人に計画を洩(も)らしたためだという説と...
高見順 「いやな感じ」
...しかし宮内省からお預かりをしている品物は...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ついては宮内省より百円お下げになったから...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...十月の十一日に宮内省から御用これあるに付き出頭すべしという差紙(さしがみ)が参りました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...さて宮内省へ出頭すると...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...私たちは宮内省の控え室へ集まっていたのでした...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...それは宮内省の方で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...友人稻葉岩吉氏が宮内省圖書寮に藏せらるゝ宋槧本三國志を以て...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...宮内省(くないしょう)裏門の筋向(すじむこう)なる兵営に沿うた土手の中腹に大きな榎(えのき)があった...
永井荷風 「日和下駄」
...彼の娶(めと)るべき人は宮内省に関係のある役人の娘であった...
夏目漱石 「行人」
...そこではじめて平民になるのゆえ自然宮内省は管轄外となるのだとも噂された...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...(宮内省(くないしょう)御用品となる)これらは皆自分のために勉強したる例なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...飯田さんは素(も)と宮内省の官吏で...
森鴎外 「渋江抽斎」
...かつての宮内省や文部省も手をやいたことでもあった...
吉川英治 「随筆 新平家」
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