...公は罪(つみ)を宥(ゆる)し位に敍(じよ)せらる...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...宥(ゆる)したまへ」ト会釈しつつ...
巌谷小波 「こがね丸」
...アン・バーリーはまさにかくの如き音を以ってその厳かなる日々の宥めとしていたのであります...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...まあ宥(なだ)めて家まで送りとどけたんだけれど...
徳田秋声 「仮装人物」
...澄子がいくら宥めても駄目だった...
豊島与志雄 「変な男」
...頻(しき)りに手真似(てまね)をして女を宥(なだ)めている」「女(あま)めは泣いてるじゃないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんな事では宥(なだ)めようもありません...
野村胡堂 「女記者の役割」
...宥(なだ)めすかし乍ら聞くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...パウエルさん」精神科医は宥めた...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...生き残った人員はたがいに宥和し...
久生十蘭 「海難記」
...伯父は頻(しきり)に伯母を宥(なだ)め「マアそう一図(いちず)に怒らんでもよい...
村井弦斎 「食道楽」
...隣の部屋で点心(菓子)などをやって宥(いたわ)っておいたんですよ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あらかじめ御宥恕(ごゆうじょ)を仰いでおく...
吉川英治 「随筆 新平家」
...それを宥(なだ)めようとはせず...
吉川英治 「宮本武蔵」
...と宥(なだ)めるほうに努めると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...よし」といって宥(なだ)めた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...父には母への宥(いた)わりや愛情などはケチリンも無いように疑われた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...とうてい宥めもすかしもできる段ではなかったのだ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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