...公は罪(つみ)を宥(ゆる)し位に敍(じよ)せらる...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...先生からも宥して頂きたいと思ふ)...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...理性に宥恕(ゆうじょ)を求めながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...昔の親友よ! 大なる神は屹度君の罪をも宥(ゆる)し玉ふだらう...
長與善郎 「青銅の基督」
...しまいには父や母が双方を宥(なだ)めるために...
夏目漱石 「行人」
...自分の心得(こころえ)の最善を尽(つく)せば無作法も宥(ゆる)される事の真偽(しんぎ)は知らぬが...
新渡戸稲造 「自警録」
...平次は市五郎を宥(なだ)め宥め...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...此上宗祖樣のお心を宥(なだ)めるには...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ようやく今朝まで宥(なだ)めすかし...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...やめてくれ」と宥めにかかると...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...書生は客を賺(すか)し宥(なだ)めて屋外に誘(いざな)い...
福田英子 「妾の半生涯」
...大士と弟子たちの宥免(ゆうめん)を願い奉ると夫婦叩頭(こうとう)...
南方熊楠 「十二支考」
...まんろくな者と申しくるめて御引取願いましては商売冥利に尽きますると平に御宥免(おゆるし)を願いましたが...
夢野久作 「名娼満月」
...子をあやすように宥(なだ)めた...
吉川英治 「新書太閤記」
...まずきかん坊の小姓たちから宥(なだ)めておいて...
吉川英治 「新書太閤記」
...法皇を申し宥(なだ)めようとする肚(はら)とみえる」そうつぶやいたことだった...
吉川英治 「親鸞」
...「お宥(ゆる)しください」素直に...
吉川英治 「旗岡巡査」
...どうかお宥(ゆる)し下さいまし」「――とは叱りましたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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