...幸子はそれを宥(なだ)めるのに一と汗掻(か)かねばならなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...母から云はせて福子を宥(なだ)める目算(もくさん)でゐたのが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...兎に角体が二つになるまで辛抱してお出(い)で』かう宥(なだ)めたり賺(すか)したりしたが...
田山花袋 「朝」
...心配することなんか何ひとつありはしないんだよ……」彼は私をまるで子供のように宥(なだ)めながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...日本では寛仁大度(かんじんたいど)の皇帝陛下がことごとく罪を宥(ゆる)して反省の機会を与えられた――といえば...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...上へ御宥免(ごゆうめん)を願うように致したい...
中里介山 「法然行伝」
...怒鳴っても宥(なだ)めても揺すぶっても決して脱がせることの出来ぬ不思議な仮面の前に茫然とせざるを得ぬ...
中島敦 「南島譚」
...宥めるようにいいました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...わたしはわたしを宥(なだ)めようとおもうと...
原民喜 「鎮魂歌」
...けれど彼女を宥めるために...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...名は宥欣(いうきん)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「さむらいの子が見ぐるしい」官兵衛は叱るが如く宥(なだ)めて...
吉川英治 「黒田如水」
...「功を立てたら宥(ゆる)してやろう」と...
吉川英治 「三国志」
...思い止まっておくれ」と宥(なだ)めすかした...
吉川英治 「新書太閤記」
...それを宥(なだ)めて...
吉川英治 「新書太閤記」
...末の妹を宥(いた)わりつつ...
吉川英治 「新書太閤記」
...宥(いた)わったりする...
吉川英治 「宮本武蔵」
...宥(ゆる)しておあげなされませ」「わしを...
吉川英治 「宮本武蔵」
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