...俺の家庭のことだけは俺に任せといてくれ」と適当に宥(なだ)めて...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...極力怒れる私の心を宥(なだ)めた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...今度は妹を宥(なだ)めにかかる...
谷崎潤一郎 「細雪」
...宥(なだ)められて立ち去つた...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...姑は優しい調子で宥(なだ)めた...
徳田秋声 「足迹」
...静かにお話をしませうつて、宥めたんです...
徳田秋聲 「浪の音」
...澄子がいくら宥めても駄目だった...
豊島与志雄 「変な男」
...彼が光明から投げ倒されてその宥恕(ゆうじょ)を願ったことも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...俺は一生懸命平次親分を宥(なだ)めて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...むずかしいことをいって宥(なだ)めにかかった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...「よし貴様が中(なか)に這入(はい)れば宥して遣(や)る...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...自分を自分で、つつましく、宥はり、なぐさめ、感謝し、鼓舞する...
吉川英治 「折々の記」
...貧しきを宥(いたわ)り...
吉川英治 「新・水滸伝」
...宥(なだ)め賺(すか)しながら訊問した...
吉川英治 「日本名婦伝」
...沢庵は、ここぞと膝を向けて、「どうじゃな武蔵、同じ捕まるものならばわしの法縄(ほうじょう)に縛られぬか、国主の掟(おきて)も法だし、仏の誡(いまし)めも法だが、同じ法は法でも、わしの縛る法の縄目のほうがまだまだ人間らしい扱いをするぞよ」「嫌だ、おれは」奮然と首を振る武蔵の血相を、宥(なだ)めて、「まあ聞くがよい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...猛りきっている心を宥(なだ)められて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...平(ひら)にお宥(ゆる)し置き下さりますよう」家光は...
吉川英治 「柳生月影抄」
...長子義統を宥めて穏便に事を治めたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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玉虫色 機嫌を損ねないように 拿
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