...客観的にはどんな間違ったことを書き連ねていても...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...それはたとえ知覚の直接の結果と客観的に現実されたる者との矛盾即ち錯覚の如きものがあるということは認めるにしても...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...予め非(又反)技術的範疇による諸ブルジョア的・ファッショ的哲学が客観的に行なわれていなければあり得ないことだろう...
戸坂潤 「技術の哲学」
...又客観的には大勢として...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...客観的に、勘の良否を判定する材料を集めることは、非常に困難である...
中谷宇吉郎 「勘」
...客観的には浦島太郎が...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...客観的には批評の形式になつてゐないといふやうなものより他に経験がない...
牧野信一 「海浜日誌」
...この趣向のごとく客観的にいわざるべからざるところに用いたるは大俗のしわざと相(あい)見え候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...どうしても客観的にその景色を目に浮べて見たくなる...
正岡子規 「病牀六尺」
...客観的にどこまでも捉えることのできぬところがあるから主体といわれるのである...
三木清 「哲学入門」
...形は単に客観的に捉えられ得るものでなく...
三木清 「哲学入門」
...客観的に見てゆくと相対的であることを免れないにしても...
三木清 「哲学入門」
...文化の問題として客観的にみるとある意味ではパール・バックその人がどこまでこの高度資本主義的な階級心理から自由であるかということも考えられてきます...
宮本百合子 「アメリカ文化の問題」
...ますます客観的に現実を洞察するマルクスの理論とは...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...太宰治という一人の人生と文学の悲劇らしいものを客観的に検討してゆく任務があるはずであった...
宮本百合子 「現代文学の広場」
...客観的に、現実生活の諸関係のうちにある旧いものがひっぱっているから、相当に引きのつよい性格でも、決して図面で計ったようにくっきりとした一本の線を、でくまひくまなしにスーと押し出せず、皆えっちらおっちらと先ずこっちを出し、さて次にこっちを出しとやってゆく...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...よほどちゃんと医書もよんで病気の条件とその養生法とを客観的に判断出来ないと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...客観的に存在するものと迷信されて...
与謝野晶子 「既成宗教の外」
便利!手書き漢字入力検索