...客観的には同一でも主観的には二つの世界だというようなことではないのだ...
高見順 「いやな感じ」
...利害が客観的に分析されることによって...
戸坂潤 「科学論」
...この適用の結果生産上節約し得た客観的に現われる年額に応じて...
戸坂潤 「技術の哲学」
...そうならば之は決して客観的になったり中立的になったりすることではなくて...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...客観的にはどこにも存在していないんだから」兄は自分の言葉を聞いた時...
夏目漱石 「行人」
...ゆえに事実を冷静に客観的に述べないで...
新渡戸稲造 「自警録」
...この趣向の如く客観的にいはざるべからざる処に用ゐたるは大俗のしわざと相見え候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...正像末史観は親鸞において歴史の単に客観的に見られた時代区分として把握されたのではなく...
三木清 「親鸞」
...知性が環境を客観的に認識することができるというのもそのためであり...
三木清 「哲学入門」
...我々はそれを客観的に認識し得るのである...
三木清 「哲学入門」
...その気分を客観的にとらえていると同時に第一次大戦前後の社会的状勢も客観的な歴史の眼で描きだそうとしているところにある...
宮本百合子 「生きつつある自意識」
...彼は「農業機械のきらいな農民」を客観的に歌うのではない...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...客観的に在るところまでは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いつか云っていらしたようなことを答えられても手紙の書きぶりから推してそれを客観的に理解する力はないでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分だけでは真面目なつもりでも客観的には全く量見ちがいをして一時左翼的思想に頭を突っ込みそして...
三好十郎 「俳優への手紙」
...次第に客観的にも重要になって来たのである...
柳田国男 「予が出版事業」
...真に人間に対して客観的になるためには...
横光利一 「上海」
...しかしその時のことを客観的に描写し...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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