...運動乃至静止に関して一定の客観的に妥当する経験判断を下すことは不可能となるであろう...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...実験が客観的に原則としての意味を持って来るようになったからなのである...
戸坂潤 「技術の哲学」
...一貫した或るものが客観的に存在するのである...
戸坂潤 「社会時評」
...無意識ながら或る程度まで人民戦線的文化運動の意味を客観的には有っていなくはないのであって...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...だが客観的にはそれが必ずしも正しいということにはならぬ...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...さてかように纏った気分が(客観的に云うと形相)だんだん頭のなかへ溜(たま)って参ると仮定します...
夏目漱石 「創作家の態度」
...いやしくも客観的に物が成立するという以上...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...ゆえに事実を冷静に客観的に述べないで...
新渡戸稲造 「自警録」
...対象を客観的に叙景する時にのみ...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...これはどうしても所謂客観的に物事を見物するより他に暮しようも...
牧野信一 「断酒片」
...全く客観的に詠みし歌なりとも感情を本としたるは言を竢(ま)たず...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...類概念が客観的に構成されるものであるに反して...
三木清 「哲学入門」
...一月ごとにその程度と範囲が際限なくひろがって、客観的に公平に、国際問題や経済、政治問題をとり扱った内容さえ忌諱にふれた...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第五巻)」
...まして文学の作品としてそれを客観的に再現することは不可能であった...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)」
...客観的に出された作品としてのみみると...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...宴会の一座が純客観的に僕の目に映ずる...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...私が客観的に見て話してやったのを彼が書いたものの中には...
柳田国男 「故郷七十年」
...客観的にその主張の正しさを立証したものではない...
和辻哲郎 「鎖国」
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