...この場合も演出者が客観的にいくら観察していても具体的な原因を突きとめることはかなり困難である...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...盆やたらいの距離を指定しなければ客観的には意味を成さない...
寺田寅彦 「自由画稿」
...即ち相対性原理の教えるように吾々は客観的に与えられた関係を直接に知り得るのではなく有限な速度の光線を介して認識するのであるが之は従来の実験物理学の信念と相容れない処であろう...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...客観的に・存在上・どういう意味を持つかは...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...客観的には信頼出来ないことがあるのだ...
戸坂潤 「読書法」
...客観的には取りも直さず社会的な技術水準の上昇することに他ならないだろう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...客観的に確かめたのである...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...厳粛なる課題として客観的に我々に臨んで来るものでなければならない...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...全く客観的に詠みし歌なりとも感情を本としたるは言を竢(ま)たず...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...この趣向のごとく客観的にいわざるべからざるところに用いたるは大俗のしわざと相(あい)見え候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...科学は世界をどこまでも客観的に見てゆくのである...
三木清 「哲学入門」
...真に歴史的に見ることは単に客観的に見ることではなく...
三木清 「哲学入門」
...客観的に見ると最も多く異る思想が存在するものについて却って知識の絶対性が問題にされるのである...
三木清 「哲学入門」
...十分客観的に自他ともに見得ない(プラスが正しくプラスとされ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...純客観的に傍看しなくてはならなかつた綱宗の心理状態が...
森鴎外 「椙原品」
...というのは客観的に云ったまでで...
山本周五郎 「季節のない街」
...客観的に存在するものと迷信されて...
与謝野晶子 「既成宗教の外」
...最早人間は客観的に対象として服従し祈拝すべき神を全く持たないのである...
与謝野晶子 「既成宗教の外」
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