...上等の客種ならぬことは...
大町桂月 「金華山」
...そして客種もよくなつたが...
種田山頭火 「行乞記」
...客種もぐっと落ちるわね...
永井荷風 「ひかげの花」
...講釈――と聞いて、講釈そのものには興味は催さなかったが、さて、この土地の席亭の模様はいかに、客種はいかに、講釈といううちにも一枚看板でやるのか、また色物か、真打(しんうち)は――いずれ、聞いたことのない大看板が、イカサマでおどかすものに相違なかろうが、そのうちにもまた、存外の掘出し物が無いとは限らない――お角は掘出し物に、興味と、自信とを持っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...客種もグンと悪く女形の時など馬鹿声出してハア/\笑ふのでやって居れん...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...四時、菊水楼上の、京都芸術クラブの座談会へ、紳商連のお道楽の集りらしく、客種よし...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...昼は客種悪く、「ねぎと油揚のポタアジュ」の名文句も笑はない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...客種は依然としていゝ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...然し客種の悪いこと驚いた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...貸切ではないから客種よく...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ぢろぢろ客種(だね)を觀察しながら...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...めっきり留置場の客種も下ったなア」と...
宮本百合子 「刻々」
...模様変えしてからの客種の増えたことにはおどろいているのである...
山之口貘 「池袋の店」
...函館屋とは全く客種の違った平民バー...
山本笑月 「明治世相百話」
...閑人の昼寝の場所名人ぞろい・明治の講談界講談落語と一口にいうが客種が違う...
山本笑月 「明治世相百話」
...土間も高もがらり変った上等の客種は...
山本笑月 「明治世相百話」
...それで寿座時代には客種はよかったが...
山本笑月 「明治世相百話」
...客種はズッと落ちる...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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