...上等の客種ならぬことは...
大町桂月 「金華山」
...客種の吟味というより警戒の色があった...
高見順 「いやな感じ」
...そして客種もよくなつたが...
種田山頭火 「行乞記」
...客種もぐっと落ちるわね...
永井荷風 「ひかげの花」
...講釈――と聞いて、講釈そのものには興味は催さなかったが、さて、この土地の席亭の模様はいかに、客種はいかに、講釈といううちにも一枚看板でやるのか、また色物か、真打(しんうち)は――いずれ、聞いたことのない大看板が、イカサマでおどかすものに相違なかろうが、そのうちにもまた、存外の掘出し物が無いとは限らない――お角は掘出し物に、興味と、自信とを持っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...客種も割合よくて...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...客種もグンと悪く女形の時など馬鹿声出してハア/\笑ふのでやって居れん...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...僕は、「歌漫談」をやる(120)、思の外客種よく、よく受ける...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ひるは客種悪く、クサった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...客種グッと落ちて「昇給」などてんで受け方悪く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...昼は客種悪く、「ねぎと油揚のポタアジュ」の名文句も笑はない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...九月のプラン一、移民物 大陸の花嫁二、新版小言幸兵衛三、女優と詩人四、スタヂオもの 活動のロッパ七月二十七日(水曜)国際劇場の都築文男が見たくて、母上を誘ひ、国際へ、客種ひどし、子供泣く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...座へ行くと、大満員だが、客種の悪いこと、いつも受けるとこが受けない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...満員だが、客種がよくない、「百鬼園」は受けつけないので、さら/\ッとやってしまふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...客種上品な顔ばかり近頃珍しい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ぢろぢろ客種(だね)を觀察しながら...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...客種はズッと落ちる...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...このプランタンの客種が...
吉井勇 「青春回顧」
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