例文・使い方一覧でみる「客座」の意味


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...やっぱり、広くてきれいな客座敷があるお宅は違うわね...   やっぱり、広くてきれいな客座敷があるお宅は違うわねの読み方

...来客が多い時は、客座敷にも伺います...   来客が多い時は、客座敷にも伺いますの読み方

...友人の家の客座敷でお茶会を開いた...   友人の家の客座敷でお茶会を開いたの読み方

...この旅館には広い客座敷があるので、家族でゆっくり過ごせる...   この旅館には広い客座敷があるので、家族でゆっくり過ごせるの読み方

...相手の地位をわきまえずに、うちの客座敷に踏み込んできた...   相手の地位をわきまえずに、うちの客座敷に踏み込んできたの読み方

...お客座敷と申しますような...   お客座敷と申しますようなの読み方
泉鏡花 「伊勢之巻」

...客座敷と初代の居間との兼用になっていて...   客座敷と初代の居間との兼用になっていての読み方
江戸川乱歩 「孤島の鬼」

...客座蒲団がたった一枚しか無かったのです...   客座蒲団がたった一枚しか無かったのですの読み方
太宰治 「人間失格」

...広栄は客座敷へ入って往く二人の横顔を見て何かしら不安を感じた...   広栄は客座敷へ入って往く二人の横顔を見て何かしら不安を感じたの読み方
田中貢太郎 「春心」

...判ってるか」その時客座敷の背後(うしろ)の室(へや)には...   判ってるか」その時客座敷の背後の室にはの読み方
田中貢太郎 「春心」

...客座敷の障子をがらりと開けた...   客座敷の障子をがらりと開けたの読み方
田中貢太郎 「春心」

...前二階の広い客座敷で...   前二階の広い客座敷での読み方
徳田秋声 「あらくれ」

...その上の二階は客座敷になっていた...   その上の二階は客座敷になっていたの読み方
長谷川時雨 「旧聞日本橋」

...参列者を引見されるために客座敷へお出しになる時に玉鬘夫人と面会された...   参列者を引見されるために客座敷へお出しになる時に玉鬘夫人と面会されたの読み方
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」

...その夜一同客座敷へ集まッて四方山(よもやま)の話を始めたが...   その夜一同客座敷へ集まッて四方山の話を始めたがの読み方
矢崎嵯峨の舎 「初恋」

...客座敷へ寄り集まッた...   客座敷へ寄り集まッたの読み方
矢崎嵯峨の舎 「初恋」

...と躊躇(ためら)いながら客座敷の様子を伺うと...   と躊躇いながら客座敷の様子を伺うとの読み方
矢崎嵯峨の舎 「初恋」

...一寸(ちょっと)その家の模様を談(はな)してみると、先(ま)ず通路(とおり)から、五六階の石段を上(あが)ると、昔の冠木門(かぶきもん)風な表門で、それから右の方の玄関まで行く間が、花崗石(みかげいし)の敷石伝(つた)い、その間の、つまり表から見ると、門の右側の方に武者窓(むしゃまど)のような窓のついている長屋が三軒あって、それも凡(すべ)てこの家に附いているのだ、この長屋というのは、何(ど)れもこれも、最早(もう)長年人の住まわなかったものか、床(ゆか)も壁も、ぼろぼろに頽(くず)れて、戸をあけて内へ入ると、一種嫌な臭気がプーンと鼻をつく、それ故(ゆえ)以前(まえ)に居た人なども、物置にでもつかったものらしい形跡がある、こんな風に、三軒が皆行(ゆ)き通(とお)しのようになっていて、その中央(なか)の家の、立腐(たちぐさ)れになってる畳の上に、木の朽(く)ちた、如何(いか)にも怪し気な長持(ながもち)が二つ置いてある、蓋(ふた)は開けたなりなので、気味悪(わ)る悪(わ)る内(なか)を覘(のぞ)いて見ると、別に何も入っていないが、その辺(あたり)には真黒(まっくろ)な煤(すす)が、堆(うずたか)く積(つも)っていて、それに、木の片(きれ)や、藁屑(わらくず)等(など)が、乱雑に散(ちら)かっているので実に目も当てられぬところなのだ、それから玄関を入ると、突当(つきあた)りが台所、そのまた隣の間(ま)というのが頗(すこぶ)る怪しいものだ、何しろ四方が凡(すべ)て釘付(くぎづけ)になって不開(あけず)の間(ま)ともいった風なところなので、襖戸(ふすまど)の隙から見ると、道場にでもしたものか、十畳ばかりの板敷で、薄暗いから何となく物凄いのだ、その傍(そば)の細い椽側(えんがわ)を行くと、茶席になるのだが、その間(ま)の矢張(やっぱり)薄暗い椽側(えんがわ)の横に、奇妙にも、仏壇が一つある、その左手のところは、南向(みなみむき)に庭を眺めて、玄関の方からいうと、六畳に四畳半に十畳というように列(なら)んでいる、その十畳というのが、客座敷らしい、私は初め其処(そこ)を書斎にしてみたが、少し広過ぎるので、次の四畳半に移った、六畳の方は茶(ちゃ)の間(ま)に当てたのである、転居した当時は、私の弟と老婢(ろうひ)との三人であったが、間もなく、書生が三人ばかり来て、大分賑(にぎや)かに成(な)った、家の内は、先(ま)ずこんな風だが、庭は前(ぜん)云った様に、かなり広いが、これも長年手を入(はい)らぬと見えて、一面に苔(こけ)が蒸(む)して、草が生えたなりの有様(ありさま)なのだ、それに座敷の正面のところに、一本古い桜の樹があって、恰(あだか)も墨染桜(すみぞめざくら)とでもいいそうな、太い高い樹であった、殊(こと)に茶席の横が、高い杉の木立になっていて、其処(そこ)の破(こわ)れた生垣から、隣屋敷の庭へ行けるのだ、ところが、この隣屋敷というのが頗(すこぶ)る妙で、屋敷といっても、最早(もう)家はないのだが、頽(くず)れて今にも仆(たお)れそうな便所が一つ残っている、それにうまく孟宗竹(もうそうちく)の太いのが、その屋根からぬっきり突貫(つきぬ)けて出ているので、その為(た)めに、それが仆(たお)れないで立っているのだ、その辺(あたり)は、その孟宗竹(もうそうちく)の藪のようになっているのだが、土の崩れかけた築山(つきやま)や、欠けて青苔(あおごけ)のついた石燈籠(いしどうろう)などは、未(いま)だに残っていて、以前は中々(なかなか)凝(こ)ったものらしく見える、が何分(なにぶん)にも、ここも同じく、人の手の入(はい)った様子がないので、草や蔓(つる)が伸放題(のびほうだい)、入って行くのも一寸(ちょっと)気味が悪(わ)るいほどであった...   一寸その家の模様を談してみると、先ず通路から、五六階の石段を上ると、昔の冠木門風な表門で、それから右の方の玄関まで行く間が、花崗石の敷石伝い、その間の、つまり表から見ると、門の右側の方に武者窓のような窓のついている長屋が三軒あって、それも凡てこの家に附いているのだ、この長屋というのは、何れもこれも、最早長年人の住まわなかったものか、床も壁も、ぼろぼろに頽れて、戸をあけて内へ入ると、一種嫌な臭気がプーンと鼻をつく、それ故以前に居た人なども、物置にでもつかったものらしい形跡がある、こんな風に、三軒が皆行き通しのようになっていて、その中央の家の、立腐れになってる畳の上に、木の朽ちた、如何にも怪し気な長持が二つ置いてある、蓋は開けたなりなので、気味悪る悪る内を覘いて見ると、別に何も入っていないが、その辺には真黒な煤が、堆く積っていて、それに、木の片や、藁屑等が、乱雑に散かっているので実に目も当てられぬところなのだ、それから玄関を入ると、突当りが台所、そのまた隣の間というのが頗る怪しいものだ、何しろ四方が凡て釘付になって不開の間ともいった風なところなので、襖戸の隙から見ると、道場にでもしたものか、十畳ばかりの板敷で、薄暗いから何となく物凄いのだ、その傍の細い椽側を行くと、茶席になるのだが、その間の矢張薄暗い椽側の横に、奇妙にも、仏壇が一つある、その左手のところは、南向に庭を眺めて、玄関の方からいうと、六畳に四畳半に十畳というように列んでいる、その十畳というのが、客座敷らしい、私は初め其処を書斎にしてみたが、少し広過ぎるので、次の四畳半に移った、六畳の方は茶の間に当てたのである、転居した当時は、私の弟と老婢との三人であったが、間もなく、書生が三人ばかり来て、大分賑かに成った、家の内は、先ずこんな風だが、庭は前云った様に、かなり広いが、これも長年手を入らぬと見えて、一面に苔が蒸して、草が生えたなりの有様なのだ、それに座敷の正面のところに、一本古い桜の樹があって、恰も墨染桜とでもいいそうな、太い高い樹であった、殊に茶席の横が、高い杉の木立になっていて、其処の破れた生垣から、隣屋敷の庭へ行けるのだ、ところが、この隣屋敷というのが頗る妙で、屋敷といっても、最早家はないのだが、頽れて今にも仆れそうな便所が一つ残っている、それにうまく孟宗竹の太いのが、その屋根からぬっきり突貫けて出ているので、その為めに、それが仆れないで立っているのだ、その辺は、その孟宗竹の藪のようになっているのだが、土の崩れかけた築山や、欠けて青苔のついた石燈籠などは、未だに残っていて、以前は中々凝ったものらしく見える、が何分にも、ここも同じく、人の手の入った様子がないので、草や蔓が伸放題、入って行くのも一寸気味が悪るいほどであったの読み方
柳川春葉 「怪物屋敷」

...いわゆる出居(でい)は拡張せられて客座敷というものができた...   いわゆる出居は拡張せられて客座敷というものができたの読み方
柳田国男 「木綿以前の事」

...嚊座(かかざ)と相対する他の一側が客座である...   嚊座と相対する他の一側が客座であるの読み方
柳田国男 「雪国の春」

...客座敷二つの襖八枚...   客座敷二つの襖八枚の読み方
山本周五郎 「さぶ」

...うす暗い――表の客座敷とは較べものにならない湿々(じめじめ)した古畳のうえを見た...   うす暗い――表の客座敷とは較べものにならない湿々した古畳のうえを見たの読み方
吉川英治 「宮本武蔵」

...「兵庫どのが、お見えにならぬが、胤舜が参ったこと、お伝えくだされたかの」今日しも、書院の客座に、二人の法弟を従えて、先刻から話している者が――その宝蔵院の二世権律師(ごんのりっし)胤舜で、その応接に、下座にあるのが、柳生四高弟の一人、木村助九郎なのである...   「兵庫どのが、お見えにならぬが、胤舜が参ったこと、お伝えくだされたかの」今日しも、書院の客座に、二人の法弟を従えて、先刻から話している者が――その宝蔵院の二世権律師胤舜で、その応接に、下座にあるのが、柳生四高弟の一人、木村助九郎なのであるの読み方
吉川英治 「宮本武蔵」

「客座」の読みかた

「客座」の書き方・書き順

いろんなフォントで「客座」

「客座」の英語の意味


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