...従って実験的な仕事などをするのは自由人の体面に関わることであってただ奴隷にのみふさわしいものであるというような考えがあったことが不利な影響を生じたのであった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...一度はわたしの豆畠を荒らしたヤマネズミをぶち殺すことまでやった――韃靼人(だったんじん)の言葉を借りていえば彼の転生輪廻(てんせいりんね)を実施し――半ば実験的な気持で彼をむさぼり喰らった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...」「物理学の初歩としては、実験的なもの、眼に見えて面白い事の外は授けてはいけない...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...と云うのは、この場合の文献的精神、引用の精神は、実証的な、実験的な、技術的な、そして実践的な、規格を遵奉せざるを得ないものであって、事物の一片と雖も単なる文献と引用だけでは片づかないことが初めから明らかだからである...
戸坂潤 「科学的精神とは何か」
...自然の事実に立つ実験的な...
戸坂潤 「科学論」
...認識のこの実験的な特色(それは特に自然科学の科学性をなすものに他ならなかった)を社会的に云い直せば...
戸坂潤 「科学論」
...この実験的な技術的な特質に...
戸坂潤 「科学論」
...従って一切の科学も亦実験的な本質を持っている...
戸坂潤 「科学論」
...或いは実験的な精神だ...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...ギリシアで実験的な精神に最も富んでいた学者はアリストテレスだったと云われているが...
戸坂潤 「技術の哲学」
...実験的な哲学精神の所有者であったように見える...
戸坂潤 「技術の哲学」
...道徳の対象界に、この実験的な、即ち吾々に云わせればやがて技術的となるべき、「範疇」を適用しなかったことが、却って後のドイツ観念論の非技術的範疇体系に起源を与えたことになった(而も現代のエピゴーネン新カント派の人達は恰もここにカントの哲学的精神を見出しているのである...
戸坂潤 「技術の哲学」
...ただそれが自然科学の実験的な活動の諸結果と撞着するに際して初めて鼎の軽重を問われる運命に立ち至る...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...併し自然哲学にとって極めて重大な事件がガリレイの実験的な自然観によって用意された...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...実験的な科学的自然研究が一方に於て行なわれつつある際に...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...それならばわざわざ実験的などと呼ばずに実証的と呼べばいいではないかと私は云われるかも知れない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...この技術的乃至実験的な思想特徴を...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...今度は怖ろしく入念な実験的な表情で凝つと私の顔と姿とを...
牧野信一 「心象風景」
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