...そうなることによってジャーナリズムはそれに固有な当面性・実際性を失って了わねばならなくなる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...之を現実の実際性(アクチュアリティー)に照して検証し得る本来の機構を有っている...
戸坂潤 「科学論」
...商品ジャーナリズムはそれが本来持っていた当面性・実際性を或る点に於て限界され...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...前者に於ては合理性がなく後者に於ては実際性がない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...心情の非実際性を淘汰することによらなければ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...日常生活の原則を一口で云い表わすには寧ろ実際性(Actuality)という概念の方がいいだろうと思う...
戸坂潤 「思想としての文学」
...折角の実際性という範疇も...
戸坂潤 「思想としての文学」
...実際性などと書くから妙に形而上学化されて勝手な解釈が這入るので...
戸坂潤 「思想としての文学」
...実際性(Actuality)の原理のことだったのである(之はドイツ語では現実―Wirklichkeit―と呼ばれる...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...今最も簡単に実際性の原理を思い浮べるには...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...常識に於て見出される日常性の原理・実際性の原理こそ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...――処がカントはもっと生きた常識と哲学問題の実際性を心得ていたからだが)...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...そのメカニズムが感性的な実際性(アクチュアリティー)を実地力(実践力)を...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...くだらない偶然で紛糾をひきおこすことは避けるだけの実際性にも富んでいることが生活態度としてある貴いものを与えることにもなるのであると思う...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...その基本は近代常識の極めて小市民風な実際性に立つ暴露に置かれていることを理解して来ると思う...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...労働組合の民主化運動に対し組合員党員の一人一人がどんなに正しくまたひろい実際性をいかして闘っていくかということを...
宮本百合子 「共産党とモラル」
...おっそろしい皮の厚い実際性です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...実際性欲を perverse の方角に発揮したに過ぎないのがいくらもある...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
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