...それは多くの学者や実際家が各自に究めようとしてゐる処で...
有島武郎 「農民文化といふこと」
...京都で日本髷の実際家達がさみどり会という会を作って研究しているのがありますが...
上村松園 「好きな髷のことなど」
...実に愚(おろか)な仕業だからね」実際家の予審判事は...
江戸川乱歩 「鬼」
...実際家賃は商品の売価にそれがかかって行くので...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...(中略)実際家は...
寺田寅彦 「空想日録」
...かかる実際家達はそれ故大衆ではない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...又極めて有能な実際家だったことが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...尤も彼は非常に健全な常識の発達した実際家の要素は持っているらしいが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...こんにゃくも取れ申す」実際家だけに...
中里介山 「大菩薩峠」
...子路はまた改めて師の実際家的手腕(しゅわん)に敬服する...
中島敦 「弟子」
...子路の中で相当敏腕(びんわん)な実際家と隣(とな)り合って住んでいる大きな子供が...
中島敦 「弟子」
...スティヴンスンに欠けている実際家的才能を多分に備えていたファニイは...
中島敦 「光と風と夢」
...そこまで行かなくっちゃ承知ができないの」お秀が実際家になった通り...
夏目漱石 「明暗」
...之は実際家の私よりも却って...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...僕は敢て男爵を知り得たとは云〔はない〕しかし葡萄のやうな僕の眼に映じた男爵は理想家にして又実際家である...
二葉亭四迷 「旅日記」
...実際家族のことをよく知っておられました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...実際家並の灯かげも一層地べたに近いものとなった...
「朝の風」
...性質は念に念を入れる神経質の実際家……Mはまたその頃から矮躯(チビ)の醜男(ぶおとこ)で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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